アミファ<7800> 新価格帯商品の販売開始等により、22年9月期以降の業績回復を予想
100円ショップを主力販路とするライフスタイル雑貨のファブレスメーカー
新価格帯商品の販売開始等により、22年9月期以降の業績回復を予想
業種: その他製品
アナリスト: 大間知 淳
◆ 100円ショップを主力販路とする雑貨のファブレスメーカー
・アミファ(以下、同社)は、100円ショップを主力販路とするライフスタイル雑貨のファブレスメーカーである。100円ショップ向けのワンプライス商品(20/9期売上高構成比93.5%)、小売・卸売業者やメーカー向けのOEM商品(同4.5%)、フラワーアレンジメント教室等を販路とするフルール商品(同2.0%)、その他商品(同0.0%)を手掛けている。
◆ 20年9月期決算は4%減収、20%営業減益
・20/9期決算は、前期比3.7%減収、20.2%営業減益であった。ワンプライス商品以外の需要不振が継続したほか、ワンプライス商品においても、一部のカテゴリーで新型コロナウイルス問題の影響があり、売上高が伸び悩んだ。減収に加え、人件費等が増加したため、大幅減益となった。
◆ 21年9月期の会社計画は5%増収、9%営業減益
・21/9期決算について同社は4.5%増収、8.7%営業減益を見込んでいる。OEM商品、フルール商品、その他商品を担当する組織の統合・強化や、200円以上の新価格帯商品(プチプライス商品)の開発・販売等により、増収を計画しているものの、システム投資関連コスト等の増加により、減益を見込んでいる。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)は、新型コロナウイルス問題の影響や、プチプライス商品の販売開始、システム投資の強化等を踏まえて、21/9期の業績予想を見直し、売上高を5,319百万円→4,994百万円、営業利益を296百万円→248百万円に下方修正した。
◆ 中期予想も減額するものの、22年9月期以降の業績回復を予想
・当センターでは、ワンプライス商品の売上高を中心に22/9期の予想も引下げた。ただ、プチプライス商品の開発・販売等の同社の取組みの効果が徐々に生じてくると考えたことや、新型コロナウイルス問題の影響が軽減してくると見られることから、22/9期は6.6%増収、10.1%営業増益、23/9期は6.1%増収、13.5%営業増益と予想した。