ブランディングテクノロジー<7067> 独自のノウハウを活かし、中小・地方企業のデジタルシフトを支援

2021/02/09

ブランディングやデジタルマーケティング支援のための様々なソリューションを提供
独自のノウハウを活かし、中小・地方企業のデジタルシフトを支援

業種: サービス業
アナリスト: 佐々木加奈

1.会社概要
・ブランディングテクノロジー(以下、同社)グループは同社と関連会社の合計6社で構成されている。顧客企業に対し、マーケティング戦略の現状分析から戦略立案・実行、効果分析までに関する様々なソリューションを提供するデジタルマーケティング事業が主力で、その他のセグメントは、ブランド事業、オフショア関連事業である。

2.財務面の分析
・21/3期の会社計画は売上高4,250~4,500百万円(前期比17.7~12.8%減)、営業損失145~75百万円(20/3期は63百万円の利益)である。業績悪化の要因は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響による案件獲得機会の減少や納期の遅延である。
・収益性、成長性について、同社と同様に運用型広告を含むデジタルマーケティング支援事業やネットビジネス支援事業を主力とする企業3社との財務指標の比較では、他の3社を上回る項目はない。これは、同社が他社よりも広告予算の小さい企業を主要顧客としていることが要因と考えられる。

3.非財務面の分析
・同社の知的資本の源泉は、同社が事業開始以来積み重ねてきた中小企業との取引実績などにあると考えられる。

4.経営戦略の分析
・対処すべき課題として、市場変化への対応や、高い専門性を持つ人材の確保及び育成体制の強化などが挙げられる。
・同社は、地方中小企業へのサービス強化などに取り組み、持続的な事業規模拡大を目指す考えである。

5.アナリストの評価
・企業のマーケティング活動のデジタルシフトが今後一層進むなか、証券リサーチセンターでは同社が地域や業種を限定せず、幅広いクライアントの開拓を進めてきた実績を活かして新規顧客の獲得を進めることは可能と考えている。
・証券リサーチセンターでは21/3期業績については会社計画レンジ内の水準を、22/3期には増収増益に転じると予想している。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。