ヒューマン・アソシエイツ・ホールディングス<6575> 企業の採用活動停滞や集合研修の中止が業績に悪影響
エグゼクティブ層に特化した人材紹介事業とメンタルヘルスケア事業が主力
企業の採用活動停滞や集合研修の中止が業績に悪影響
業種: サービス業
アナリスト: 佐々木 加奈
◆ 事業内容
・ヒューマン・アソシエイツ・ホールディングス(以下、同社)グループは、持株会社である同社とAIMSインターナショナルジャパン、A・ヒューマン、ヒューマン・フロンティア及びサイコム・ブレインズの5社で構成されており、人材紹介事業、メンタルヘルスケア事業、人材育成事業を行っている。
◆ 21年3月期上期決算の概要
・21/3期第2四半期累計期間(以下、上期)の売上高は前年同期比10.7%減の1,133百万円、営業損失は101百万円(前年同期は52百万円の利益)であった。新型コロナウイルス感染症拡大による企業の採用活動停滞や集合研修中止の影響を受けて売上高が落ち込み、経費増を吸収できずに営業損失を計上した。
◆ 21年3月期の業績予想
・20年8月14日に公表した21/3期の会社計画は、売上高2,717百万円(前期比2.8%増)、営業利益50百万円(同154.5%増)である。メンタルヘルスケア事業は集合研修の延期や中止により、減収減益を見込む一方、人材紹介事業はエグゼクティブ人材の紹介を強化することによる増収増益を見込んでいる。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、上期実績及び同社の取り組み、事業環境などを踏まえて会社計画を下回る前回の業績予想を据え置いた。
◆ 事業戦略
・同社は、人材紹介事業ではコンサルタントの採用と育成の強化、メンタルヘルスケア事業ではカウンセリング体制の更なる充実を図ることによる持続的な事業規模拡大を目指している。
・当センターでは、同社の持続的な事業規模拡大のためには、コンサルタントの増員と、一人当たり売上高の増加が必要と考えている。