ログリー<6579> インプレッション数の増加とクリック率の回復により、21年3月期は大幅増益を見込む

2020/12/24

ネイティブ広告に特化したインターネット広告配信サービスを提供
インプレッション数の増加とクリック率の回復により、21年3月期は大幅増益を見込む

業種: サービス業
アナリスト: 佐々木 加奈

◆ 事業内容
・ログリー(以下、同社)は、インターネット広告の一つであるネイティブ広告に特化した広告配信サービスを提供している。
・広告配信プラットフォーム「LOGLY lift」を運営し、複数の広告媒体を集めて広告配信ネットワークを作り、まとめて広告を配信するアドネットワークのなかでサービスを提供している。

◆ 21年3月期上期決算の概要
・21/3期第2四半期累計期間(以下、上期)の売上高は前年同期比79.9%増の2,255百万円、営業利益は前年同期の約6.6倍となる162百万円であった。巣ごもり需要を取り込んでインプレッション数(広告の表示回数)が増加したことに加えアルゴリズムの改修によりクリック率も回復し、大幅増収となった。媒体社からの広告仕入額の増加により売上総利益率が低下したが、販管費の増加率は増収率を下回り大幅な営業増益となった。

◆ 21年3月期の業績予想
・21/3期の会社計画は、売上高が3,879~4,085百万円(20/3期は2,708百万円)、営業利益が149~208百万円(同63百万円)である。同社は、第1四半期におけるインプレッション数の増加とクリック率の上昇を踏まえ、期初予想である売上高3,200百万円、営業利益58百万円を8月12日に増額修正した。
・証券リサーチセンターでは、前回の業績予想を増額修正し、会社計画を上回る水準を予想している。

◆ 今後の事業戦略
・同社は、ネイティブ広告配信技術の高度化を図ることや、動画広告配信サービスの開発・提供、新事業への取り組みなどを強化し、持続的な事業規模拡大を目指す考えである。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。