香陵住販<3495> 不動産売上高や賃貸事業収益等の引き上げにより、業績予想を増額した

2020/07/09

茨城県内を中心に不動産の売買、仲介、管理等のサービスを提供
不動産売上高や賃貸事業収益等の引き上げにより、業績予想を増額した

業種:不動産業
アナリスト:大間知 淳

◆ 茨城県を中心に不動産の流通業と管理業を展開する
・香陵住販(以下、同社)は、茨城県を中心に、不動産の売買(自社企画投資用不動産の販売等)、仲介、建設請負、家賃保証等を行う「不動産流通業」と、不動産の管理や賃貸、コインパーキングやコインランドリーの運営、太陽光発電等を行う「不動産管理事業」を展開している。
・フロー型の不動産流通事業とストック型の不動産管理事業をバランス良く展開し、地域密着経営を長年実践している。

◆ 20年9月期上期決算は2%減収、23%営業減益
・20/9期第2四半期累計期間(以下、上期)の決算は、前年同期比2.0%減収、22.5%営業減益であった。19/9期上期に自社企画投資用不動産の大型物件を売却した反動から減収減益となったものの、通期計画に対する進捗率は順調であり、会社想定を若干上回った模様である。

◆ 20年9月期の会社計画は10%増収、4%営業増益を維持
・自社企画投資用不動産の大型物件であるレーガベーネ八丁堀の売却を第4四半期に予定していることから、同社は9.5%増収、3.8%営業増益としている20/9期計画を据え置いた。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)は、仲介事業収益予想を下方修正する一方、不動産売上高や、住宅等の賃貸事業収益の予想を上方修正する等、20/9期の業績予想を見直した結果、売上高を6,878百万円→6,958百万円、営業利益を625百万円→630百万円に小幅増額した。

◆ 不動産売上高や賃貸事業収益の引上げにより中期予想も増額
・当センターでは、21/9期以降についても、不動産売上高や住宅等の賃貸事業収益の予想を引き上げたため、業績予想を上方修正した。新型コロナウィルスの感染が大きく拡大しない前提で、21/9期は2.0%増収、9.5%営業増益、22/9期は5.5%増収、9.3%営業増益を予想している。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。