コーユーレンティア<7081> マンションギャラリー向け、一般法人向けなどレンタル利用の普及・拡大を目指す

2020/02/10

建設現場事務所向け家具・什器・備品、OA機器のレンタルを軸に、イベント向け、
マンションギャラリー向け、一般法人向けなどレンタル利用の普及・拡大を目指す

業種: サービス業
アナリスト: 鎌田 良彦

◆ 法人向け家具・什器・備品及びOA機器のレンタルが主要業務
コーユーレンティア(以下、同社)グループは、同社及び連結子会社6社(うちリスタは休業中)を通じ、建設現場事務所や、各種イベント会場、マンションギャラリー、一般法人オフィスなどに、Furniture(家具)、Fixture(什器)&Equipment(備品)(以下、FF&E)やOA機器のレンタル並びに、OA機器の設置、イベント会場の配置プラン作成や機器の設置、マンションギャラリーのデザイン監修・設計・施工など、付随するサービスを全国的に展開している。

同社の事業セグメントは、レンタル関連事業、スペースデザイン事業、物販事業の3つに分類されている(図表1)。

◆ レンタル関連事業
建設現場事務所やスポーツ・国際会議・コンサート・企業の販促イベントなどの各種イベント会場、及び一般法人オフィスにFF&E及びOA機器のレンタルを行うことに加え、それに付随する電話内線工事、内装工事、事務用品の販売なども行っている。また、レンタルで使用した物品の出口戦略としての中古販売(リユース販売)や、企業・店舗などの移転や撤退に伴う引越しや残置物の処分(ファシリティ・マネジメント業務)なども行っている。

同社は70年10月にゼネコンなどの建設現場事務所向けレンタルサービスを目的に設立され、同分野でのレンタルのパイオニアとなった。90年代には建設現場事務所でのFF&Eレンタルが普及する中で、スーパーゼネコンの要請を受けて、営業所とレンタル商品を保管、配送する物流センターの全国展開を進めた。

更に、96年4月にはマンション・住宅販売センター向けレンタル、00年7月には九州・沖縄サミットでの受注を契機にイベント向け総合レンタル、07年4月にはオフィス向け及びパートナー(同社サービス提供のために同社の窓口となる企業)向けレンタル並びに事務所移転サービスを開始するなど、FF&Eレンタルを軸に対象顧客や提供サービスを拡大してきた。

レンタル事業は、同社の他にレンタル商品の保管、メンテナンス及び運送を行う子会社のコーユーロジックス、OA・通信機器のレンタル及び販売、付随するICT注1サービスを担当するコーユーイノテックスが行っている。

現在、レンタル関連事業は、全国24カ所の営業拠点、レンタル商品を保管・管理する11カ所の物流センターを通じ、北海道から沖縄県までの全国で展開している。レンタル関連事業の売上高の約5割は建設業関連向けであるが、最近では建設業関連以外の一般法人顧客が拡大している(図表2)。

◆ スペースデザイン事業
スペースデザイン事業では子会社のONEデザインズを通じて、マンションギャラリーのコンセプト提案・設計・施工から、家具・事務所備品・OA機器などのレンタル、モデルルームのインテリアコーディネート、マンション購入者向けのカーテンや照明などの調度品のオプション販売までをワンストップで提供している。

最近では、海外富裕層向けに特化したマンションなどのリノベーションサービスや、日本に進出する外資系ホテル向けを皮切りに、ホテルのデザイン監修などにも進出している。

◆ 物販事業
子会社の広友物産、広友サービスを通じて、官公庁、日本郵政を始めとする民間企業に対し、オフィス家具、事務機器、什器・備品などの販売を行っている。

物販事業は同社の設立母体である廣友物産(現同社親会社のワイドフレンズ)が57年の創立時から手掛けている事業である。

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