SOU<9270> 新オークションシステムへの移行による影響に留意したい

2019/12/19

一般消費者から買取ったブランド品等を業者中心に販売するリユース会社
新オークションシステムへの移行による影響に留意したい

業種: 卸売業
アナリスト:大間知 淳

◆ 買取ったブランド品等を主に業者へ販売するリユース会社
・SOU(そう、以下、同社)は、バッグ等のブランド品、時計、宝飾品、貴金属、骨董・美術品を一般消費者から買取り、商品の種類や特性に応じて異なる販路で販売するリユース会社である。
・19/8 期の販路別売上高構成比は、業者向け自社オークションが62.3%、自社オークション以外の経路での業者への卸販売である他社販路が33.2%、小売が4.5%である。

◆ 19 年8 月期決算は20%増収、19%営業増益
・19/8 期決算は19.9%増収、19.4%営業増益であった。円高や、利益率が低い地金の買取量増加等による売上総利益率の低下を、新規出店効果による仕入高の拡大や、コストの伸びの抑制で補い、大幅増益となった。

◆ 20 年8 月期の会社計画は16%増収、18%営業増益
・20/8 期について同社は、新規出店による仕入高の拡大や、オークション参加業者の競争活性化等による売上総利益率の改善を見込み、15.6% 増収、18.3%営業増益を計画している。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)は、19/8 期実績や同社の施策を踏まえて20/8 期の業績予想を見直し、売上高は41,030 百万円→43,760 百万円(前期比15.8%増)に、営業利益は2,393 百万円→2,694 百万円(同20.3%増)に修正した。

◆ 新オークションシステムへの移行による影響に留意したい
・同社は、20 年9 月を目処に国内のリアルオークションを、国内外の事業者が売り手としても参加でき、海外の事業者も買い手として活発に参加できる新オンラインオークションシステム「グローバルプラットフォーム」へ移行することを目指している。当センターでは、その移行による業績への影響について注意深く見守りたいと考えている。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。