イオレ<2334> 20年3月期も採用広告の運用型広告が全体業績を牽引する展開が続く

2019/09/27

事業の中心を連絡網サービス「らくらく連絡網」から採用広告の運用型広告へ転換
20年3月期も採用広告の運用型広告が全体業績を牽引する展開が続く

業種: サービス業
アナリスト: 藤野敬太

◆ 会社概要
・イオレ(以下、同社)は、「らくらく連絡網」のサービスを中核に、自社メディアの運営と他社メディアの広告運用(運用型広告)のサービスを行う。19/3期の事業転換により、採用広告分野での運用型広告に注力する方向に舵を切った。

◆ 19年3月期決算
・19/3期決算は、売上高1,955百万円(前期比26.1%増)、営業利益78百万円(同53.8%減)となった。採用広告分野での運用型広告中心の事業への転換が予想以上のペースで進み、営業利益は第3四半期から黒字化し、期初計画を大幅に超過した。

◆ 20年3月期業績予想
・20/3期業績について、同社は、売上高2,420百万円(前期比23.7%増)、営業利益166百万円(同112.9%増)と計画している。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、20/3期の業績について、会社計画を上回る売上高2,513百万円(前期比28.5%増)、営業利益183百万円(同134.0%増)へ予想を修正した。19/3期に引き続き、採用広告分野での運用型広告の増収が全体の増収を牽引する展開を想定する。

◆ 今後の注目点
・当センターでは、採用広告分野での運用型広告が牽引する展開が続くことで、21/3期は前期比26.1%増収、22/3期は同23.8%増収を予想する。増収効果により、売上高営業利益率は22/3期には12.7%まで改善するものと予想した。
・同社は中期的には、20%以上の増収率の持続と、15%程度の売上高営業利益率を目指すとしている。当面は牽引役である採用広告分野での運用型広告の業績拡大ペースを見ていくことになろう。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。