インフォネット<4444> 人工知能を利用したチャットボットシステムで問い合わせ対応の効率化を図る

2019/07/02

Web サイト構築サービスをワンストップで提供
人工知能を利用したチャットボットシステムで問い合わせ対応の効率化を図る

業種:情報・通信業
アナリスト: 松尾 十作

◆ Web サイト構築の一連のサービスを提供
インフォネット(以下、同社)は、主に企業のWeb サイトの構築(受託開発サービス)、及び運用保守の代行業務(月額利用料サービス)を請け負っている。19/3 期のサービス別売上高構成比は受託開発が61.2%、月額利用料が38.8%である(図表1)。子会社はなく、連結財務諸表は作成していない。

自社製品のコンテンツ・マネジメント・システム(CMS)である「infoCMS」を自社開発し、「infoCMS」を核として、顧客のWeb サイトを設計、デザイン、構築しており、その対価を受託開発としている。CMS とは、Web サイトを構成する文章、画像、それらのレイアウトを含め保存及び管理をするアプリケーションソフトである。

月額利用料はWeb サイトを受託開発して納品後、不具合対応、顧客依頼に基づく軽微な修正等を行うWeb サイトの運用保守代行業務への対価を指す。

「infoCMS」は、閲覧者のデバイス(パソコン、モバイル機器)に合わせて、サイト表示の最適化が可能にし、Web サイトの運用を補助するための顧客管理から請求管理まで幅広い機能を持っている。また、Web サイト上で自動的に閲覧者の質問に対して返答や会話を行うプログラムである人工知能(AI)搭載型チャットボット注1 システムの「Q&Ai」を自社開発し、Web サイト 運用側の効率性と利便性を高めている。

その他にも、メールに添付できない大容量ファイルを同社のサーバーを通してやり取りすることが可能な「info ファイル便」、宿泊予約受付システムである「宿ソリューション」等、「infoCMS」の運用性を高める自社開発した各種製品を揃えている。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。