ヘルスケア＆メディカル投資法人(3455)の第9期決算は、物件取得により大幅な増収・増益を達成。1口当たり分配金は+523円の増配を実現

説明会開催日：2019年9月18日
代表取締役社長　吉岡　靖二

◎決算概要と業績予想
・営業収益は20億円(前期比+7億円)、営業利益は11.8億円(前期比+5.4億円)
・1口当たり分配金は、3,643円(前期比+523円)
・物件取得により大幅な増収・増益を達成。1口当たり分配金は+523円の増配を実現
・公募増資を実施し、旗艦物件の「シップ千里ビルディング」を含む8物件を取得
・資産規模は35物件／648億円、含み益は47億円に拡大
・借入金総額324.5億円（前期末比+100億円）、LTV47.5%（同△3.2%）
・Jリート初のソーシャルローンによる資金調達
・ESGへの取組みとして本投資法人によるICTシステムの導入により、オペレーターの介護業務の効率化を支援
・第10期は資産規模拡大に伴う資産運用報酬の増加、消費税増税等の影響により減益となる見込み
・第10期の営業収益は20億円(前期比微増)、営業利益は11億円(前期比-0.8億円)を予想
・1口当たり分配金は、3,304円(前期比-339円)を予想

◎トピックス
・上場後2回目の公募増資を実施し、病院不動産を含む良質なポートフォリオの拡大
・旗艦物件の病院と有料老人ホームを合築した複合型ヘルスケア施設の取得
・ヘルスケア施設の開発案件への取組みと取得資産の拡大
・多様なスポンサーサポートを活用した持続的な外部成長
・投資主価値の向上に資する安定的な財務運営と分配政策の推進

◎財務状況
・三井住友銀行を中心としたバンクフォーメーションを構築し、LTVは50％前後を目途に運営

◎ポートフォリオ運用状況
・保有物件数：35物件（+8物件）、取得価格合計：648億円 （+227億円）、鑑定評価額合計：704億円 （+246億円）、平均鑑定NOI利回り：5.6％ （-0.1％）
・平均築年数：14.8年 （-0.3年）、賃貸借契約平均残存年数：14.6年 （+0.4年）、固定賃料比率：100％、稼働率：99.9％ （-0.1％）
・厳選したオペレーターとの間で、原則として賃料固定・長期の賃貸借契約を締結し、継続的なモニタリングを通じて安定的なキャッシュフローの確保に努める
・安定的な賃料収入を享受するためには、賃借人であるオペレーターの事業運営能力や経営の安定性に対する目利きが重要
・全国展開している業界大手を含む、オペレーター12社が運営するヘルスケア施設を保有
・運営状況や財務状況等に加え、オペレーターの虐待等防止策や安全管理体制についても、定期的にモニタリング

◎投資主価値向上への取組み
・本投資法人は中期的に1,000億円の資産規模を展望、上場来の継続的な物件取得により、資産規模は約2.7倍の648億円へと拡大
▽パイプラインの拡充
・幅広いネットワークや多様な機能を活用した「集まる仕組み」を強化し、パイプラインの更なる拡充に注力
・スポンサーの他、オペレーターやデベロッパー、オーナー等とのネットワークを通じて、情報ルート及び物件取得手法の拡大・強化を推進
▽開発案件への取組み
・業界におけるネットワークと多様な機能を活用して、開発案件への取組みを推進
▽病院不動産取得への取組み
・病院不動産を保有する唯一のJリートとして、優良な病院不動産の安定的な取得・運用を目指す
▽ESGへの取組み
・本投資法人と資産運用会社は、ESG(環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance))に配慮した資産運用を実践し、投資理念の実現と中長期的な投資主価値の向上を目指す
・ICTを活用したシステム投資を実施し、介護現場の業務効率化を支援。本投資法人が初期費用を負担することで、オペレーターは導入コストの平準化を実現