健康コーポレーション株式会社(2928 札証アンビシャス)
自己投資産業フォーカスの急速拡大ビジネスモデル

2015/03/10

ベーシックレポート
ジェイ・フェニックス・リサーチ(株)
宮下修、CFA

「自己実現の欲求」に応える高限界利益率の商品・サービスで高成長
2003年創業の当社は、いつまでも健康で輝きたいという「自己実現の欲求」を満たす「自己投資」の支援を事業ドメインとする。①高度な商品・サービスの企画力による高限界利益率の商品・サービスの拡充、②データ分析による再現性の高いマーケティング戦略、③社員への手厚い研修・動機付けによる顧客満足度向上、④積極的M&A、により、創業以来リーマンショックまで、および、それ以降は2010年3月期~2011年3月期、2013年3月期~2014年3月期において年率 30%超の成長を実現してきた。2013年12月発表の中期ビジョン2018では、1.M&A推進、2.販売と運営の分離、3.「自己投資」ブランド確立を掲げ、前倒しで達成した。特に、2012年度に立上げたパーソナルトレーニングジム「RIZAP」事業はゼロから100億円の売上を達成した。RIZAP は①少ない設備投資、②少ない立地制約、③7割超の限界利益率、④再現性の高いデータ分析に基づくマーケティング戦略で短期的に顧客獲得が可能、という特徴をもつ。RIZAPにより「自己投資産業」における「急速拡大ビジネスモデル」を確立したといえる。本年度は連結売上高で年率50%超の成長の見込である。RIZAPの足元の問い合わせ数から判断すると2,3月は過去最高の月次ベースの売上高となる模様。

「COMMIT 2020」で「急速拡大ビジネスモデル」が質・量ともに進化へ
2015年2月12日には中期経営計画「COMMIT 2020」を発表した。1. 医療 分野への進出、2. 海外への本格進出、3.成長基盤の一層の強化により、「自己投資産業」における「急速拡大ビジネスモデル」を質・量ともに進化させる。2021年3月期までに今期見込み比で売上高は年率40%超成長の 3,000億円、営業利益は17.5倍の350億円をコミットした。「いつまでも健康で輝きたいという自己実現の欲求」はグローバルに共通に存在し上限がな い。いよいよ当社の「上限のない成長のグローバル追求が本格化」する。

DCF 分析により総合的に見てなお株価上昇余地はあり
「COMMIT2020」発表と同時にインターネットやスマートフォン等を通じた販 売ノウハウを持つ夢展望㈱(東証マザーズ コード番号 3185)との間で資本 業務提携契約も発表した。同提携により一層の販売力強化が期待される。 さらに新株予約権を用いた資本増強策も発表された。一連の施策により急 速拡大ビジネスモデルが一層進化する前提でDCF分析をした結果、完全希 薄化後でも 2000 円程度までは株価上昇余地があると判断している。

 

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