ベネフィット・ワン(2412 東証二部)

2015/01/16

15 年3 月期上期決算はパーソナル事業の伸長等により増収増益
新規事業強化やグローバル展開により高成長の維持と収益の多角化を目指す

業種:サービス業
アナリスト:柴田 郁夫

◆ 福利厚生代行サービスで業界トップの会員数
・ベネフィット・ワン(以下、同社)は、パソナグループの連結子会社として、 同グループのアウトソーシング事業の中核を担っている。主力の福利 厚生事業の会員数は業界トップである。
・福利厚生事業を軸にインセンティブ事業やパーソナル事業、ヘルスケ ア事業にも注力することで収益の多角化を図っている。

◆ 15 年3 月期上期決算は増収増益
・15/3 期第2 四半期累計(以下、上期)決算は、売上高9,932 百万円(前 年同期比5.3%増)、営業利益1,237 百万円(同20.7%増)であった。
・福利厚生事業が堅調に推移したことやパーソナル事業及びインセンテ ィブ事業の伸長が増収に寄与した。一方、利益面では、福利厚生事業 における補助金支出の減少により計画を上回る増益となった。

◆ 15 年3 月期も増収増益を見込む
・15/3 期業績予想について同社は、売上高23,500 百万円(前期比 15.4%増)、営業利益3,620 百万円(同14.2%増)の期初予想を据え置 いたものの、達成には相当の努力が必要としている。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、15/3 期上期実績等を 踏まえ、前回レポート(14 年6 月発行)の業績予想を見直した。売上高 予想を引き下げる一方、利益予想を引き上げた。修正後の15/3 期業 績予想は、売上高22,730 百万円(前期比11.7%増)、営業利益3,600 百万円(同13.6%増)である。

◆ 中期業績予想
・当センターでは、15/3 期業績予想の修正等を踏まえ、前回レポートの 中期業績予想も見直した。17/3 期までの平均成長率は売上高が年率 12.4%、営業利益が同14.8%と予想している。
・需要拡大の見込めるインセンティブ事業とパーソナル事業のほか、福 利厚生事業との相乗効果が期待されるヘルスケア事業が同社の中期 的な成長を牽引するという見方に変更はない。

 

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。