株式会社キトー(6409 東証一部)
72%の海外売上比率・円安効果・アジアへの投資により大幅増益持続

2014/03/12

第 3 四半期アップデート
ジェイ・フェニックス・リサーチ(株)
宮下修、CFA

グローバル化戦略の成果による大幅増益基調継続
当社は、建設現場、工場内・構内作業等で利用される、チェーンブロック、レバーブロック、チェーンホイスト、ワイヤーロープホイスト、クレーン等で日米中の業界リーダーである。2014 年 3 月期第 3 四半期累計では、海外売上高比率が 72%でグローバルに分散した事業ポートフォリオを構築している。円安の影響もあり、規模拡大による営業レバレッジ効果と相まって、前期比で営業利益は 81.0%増、経常利益は 87.3%増、当期利益は 134.5%増となった。当社ビジョン「真のグローバル No.1 のホイストメーカー」としての地位は確実に高まっている。
日本以外の主要市場では現地通貨で横這いから増収基調へ
第 3 四半期累計では、前期比でみると、慎重な設備投資姿勢の日本は売上高でマイナス 5%であったが、海外は円で見ると、売上高で 24.4%増となった。現地通貨ベースで見ると米州は 3%増、景気鈍化からの回復が緩やかにすすむ中国では売上高は横這いと堅調に推移した。日系企業を中心とした投資活動によって堅調なアジアは、売上高で前期比 24%増となった。第 4 四半期にかけて主要市場で拡大傾向を見込み、増収基調持続。販売数量減効果を上回る製品値上げ・資材費減も利益貢献。
品揃え拡大・海外拠点拡充・現地生産拡大等によりグローバル化推進
当社は、さらに品揃え強化で幅広い顧客ニーズに対応する戦略を進めている。本年度は、ロープホイストの拡販において米国・日本において積極的に営業活動展開し、本格的な営業体制が始動した。日本以外の生産拠点の拡充については、米州における一部製品の現地生産化、タイ・韓国での新工場生産が進んだ。インドネシアにおける子会社設立、台湾での合弁会社設立などで成長続くアジアに積極的に投資し一層のグローバル化を推移している。日米中でリーダー的地位を築いた強い商品力を背景にグローバル化の動きに引き続き取り組んでいる。 

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