GCC経営™分析レポート:株式会社メイホーホールディングス(東証グロース 証券コード:7369)
GCC経営™分析による時価総額14.5倍のアップサイドの可能性

2024/02/14

ベーシック ・ レポート
ジェイ・フェニックス・リサーチ(株)
宮下修

M&Aされた3社の生え抜き3社⾧は全員が「グループインして良かった」と断言
 株式会社メイホーホールディングス(以下「メイホー」)は、「地域社会の発展に貢献しているが、深刻化する事業承継問題を抱える中小企業」をM&Aし経営支援する「中小企業支援プラットフォーム」を展開している。⾧期的に300社のM&A、売上高1,000億円、営業利益50億円の達成を目指している。JPRは、M&Aされた3社の生え抜き社⾧に取材を2024年1月に行った。全員が「メイホーに入って良かった。売上増・利益増、採用の容易化、新事業の取組み、従業員の積極的な関与が進んだ。」「事業承継に悩む社⾧にメイホーをお勧めしたい」と「イキイキ」と明るく回答していたことが印象深かった。メイホーのグループスローガン「変わる勇気が、未来を変える。」がまさに実践されていた。グループインした会社を手厚く支援する優れたPMIが機能している。「人的資本経営(ヒト)の重要性」が今後重要な投資テーマとなる中で、M&Aされた企業の生え抜きの経営者・従業員が「イキイキ」と働き、増収増益、新分野開拓により「稼ぐ力」へと変化させ、未来へと飛躍させるメイホーのM&Aのノウハウは、徐々に投資家からの注目を集めよう。

大規模M&Aで「ヒトとカネを最大活用するメイホー流M&Aサイクル」が加速へ
 メイホーは2023年11月と2024年2月とわずか3か月で、逆のれん効果もあり、実質1.5億円の費用で今期のメイホーの修正前会社計画売上高を通期で1.7倍にする売上規模合計で55億円、来期以降営業利益3.6億円の底上げにつながる2社のM&Aに成功した。これらのM&Aでは、初めてメガバンク(みずほ銀行)が融資をアレンジしたことが注目される。「大型融資の活用」で株式発行に過度に頼らない成⾧エンジンを手に入れた。これで「(カネ)の投下資本経営」における「資金調達力」においても注目されよう。こうした「ヒトとカネを最大活用するメイホー流M&Aサイクルによる価値創造力の成⾧」をより強固にするために、M&Aの内製化、東京拠点の増設などを行っている。中小企業の事業承継の事業機会をとらえる飛躍的な成⾧の可能性が高まった。通期効果が得られる2025
年6月期は、修正前の2024年6月期会社計画をベースに、売上高80+55=135億円、営業利益5+3.6-2社の通期のれん償却0.35億円=8.2億円、今期比8.2÷3.3=248%の大幅増益と推計可能。M&A直後は昨日のように利益下方修正のリスクがあるが通期翌年の数字がより重要。

10年成⾧シナリオ次第で、時価総額の最大アップサイド14.5倍
 以上のシナリオで株主価値をGCC経営™のフレームワークにより「超過利潤法(「巻末資料2」参照)」で試算した。10年分の成⾧価値を織り込めば、株主価値は473億円、現状の時価総額の約14.5倍と推計された。なお、成⾧資金として今後5年間で希薄化比率20%で株式資金調達する前提で株価アップサイドを試算すると、現行株価の11.6倍、24,047円と試算された。M&A候補はいくらでもあるため実現可能性は十分ある。

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