GCC経営™分析レポート:株式会社Casa(東証プライム 証券コード:7196)
GCC経営™分析による7.5倍のアップサイドの可能性

2023/08/03

ベーシック ・ レポート
ジェイ・フェニックス・リサーチ(株)
宮下修

既存の家賃保証事業にITの企画開会社を迎え新たな市場開拓にチャレンジ
 株式会社Casaは2017年10月に上場。不動産管理会社・不動産オーナー・入居者へ家賃
保証サービスを展開している。当グループは、①管理会社を代理店として、家主と入居者に家賃保証サービスを提供するCasa、②自主管理家主向けに賃貸経営プラットフォームを提供する株式会社COMPASS、③不動産関連のDXサービスを提供する株式会社GoldKey Co.,Ltdにより運営されている。GoldKeyは2023年5月にCasaに買収されたDX技術を持つITの企画開発運営会社である。

価値創造プロセス概念の実装・実現が本格化
 Casaの2019年1月期~2023年1月期の売上高、営業利益の成⾧は同業の上場他社に
見劣りする。このトレンドは大きく変化する可能性がある。短期要因としては、①収益性が悪い一部の大手取引先の見直により減少した新規契約件数の回復、②基幹システムのリプレイス投資の終了、③回収手法の見直しと、審査精度向上による貸倒引当金の減少、④契約管理ツール導入による作業効率の向上、⑤営業人材採用とエリア拡大による営業力強化、の5つ。⾧期要因としては、自主管理家主・DX関連サービスの本格化。具体的には①不動産事業のDX技術をもつGoldKeyの子会社化、②子会社COMPASSが運営する自主管理家主*¹向けサービスの本格化、③自主管理家主向けサービスを活かしたCasaの不動産管理会社向け業務負荷軽減サービスの多様化、の3点が注目される。「既存の家賃保証のパワーアップ」+「自主管理家主向け事業・不動産DXの本格化」+「不動産管理会社向けサービスの多様化」=「賃貸経営プラットフォーム」戦略の本格化=「次元の異なる成⾧」の実現という価値創造プロセス概念の実装・実現が本格化しようとしている。

10年成⾧シナリオ次第で、最大アップサイド7.5倍
 株主価値をGCC経営™のフレームワークにより「超過利潤法(「巻末資料2」参照)」で試算した。結果として、価値創造プロセスの概念が実装・実現する前提で、10年分の成⾧価値を織り込めば、株主価値は759億円、現状の時価総額の約7.5倍と推計された(本文「インベストメントサマリー」参照)。

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