GCC経営™分析レポート:ITbookホールディングス株式会社(東証グロース 証券コード:1447)
GCC経営™分析よる4.4倍のアップサイドの可能性

2023/03/22

ベーシック ・ レポート
ジェイ・フェニックス・リサーチ(株)
柏尾陽介

事業ポートフォリオを総合して地方創生に貢献
 ITbookホールディングス株式会社(以下、「ITbookHD」)は2018年にITソリューションを提供するITbook㈱と地盤改良を手掛けるサムシングホールディングス㈱の経営統合により設立された。建設・IT人材の提供、関連ソフトの提供やDX関連事業などM&Aも活用して拡充してきた。ITと防災・減災により⾧年築いてきた自治体との強固な信頼関係を軸に、コンサル・人材・DX・インフラ整備の提供力で地方創生で自治体から見て頼りになるパートナーへと変貌しつつある。

地方創生に貢献する事業ポートフォリオへと変貌
 ITbookHDは、設立以来黒字を保っているものの、営業利益率が1%以下と苦戦してき
た。しかし、自治体等へのコンサルティングを起点とし、自社事業につなげるワンストップソリューションに好感触を得ており、コンサルティングから得意なITや防災・減災を核とし、さらに細やかなニーズに対応した事業ポートフォリオへの転換を目指した。
地方創生を主なターゲットとし、赤字会社の統廃合・閉鎖を進め、一方で、M&Aを活用してドローンや英会話やスポーツジムなど単体事業としては小さいがワンストップソリューションを構成する上で重要と判断した事業を矢継ぎ早に加えてきた。
事業シナジーによる売上・損益の成果はまだ途上であるが、各地の自治体と連携した実績は事業ポートフォリオを活用した様々なソリューションで着実に積み上げており、自治体からの信頼が蓄積している。この信頼の蓄積がITbookHDの飛躍を牽引する要因となろう。

最大アップサイド4.4倍、実現すれば東証プライムも狙える
 株主価値をGCC経営™のフレームワークにより「超過利潤法(「巻末資料2」参照)」で試算した。結果として、DX・インフラ整備で地方創生で頼りになるパートナーになっていくという、価値創造プロセスの概念が実装・実現する前提で、10年分の成⾧価値を織り込めば、株主価値は435億円、現状の時価総額の約4.4倍と推計された(本文「インベストメントサマリー」参照)。

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TIW/ANALYST NET
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