GCC経営™分析レポート:株式会社エルテス(東証グロース 証券コード:3967)
GCC経営™分析よる10.6倍のアップサイドの可能性

2023/03/17

ベーシック ・ レポート
ジェイ・フェニックス・リサーチ(株)
宮下修

デジタルリスクとの戦いのリーダー企業として高成⾧が本格化
株式会社エルテス(以下、「エルテス」)は2004年に創業。SNSの発展によるネット炎上や風評被害対策など、テクノロジーの発展で新たに生じる「デジタルリスク」から社会を守る事業を展開してきた。デジタルリスクの対応と一体化したDXを企業・自治体に展開している。また、フィジカルなリスク対応との融合を図るために警備事業にもM&Aで進出している。テクノロジーの発展の支援と同時に発生するデジタルリスクへの対応を一体的に提供する独自ノウハウで高成⾧が本格化すると期待される。JPRとして、内部成⾧率15%、2024年1月期~2029年1月期にかけて、前年の売上高の10-20%の売上規模を持つ企業を毎年買収することが実現すると前提をおいた。

総額4-5兆円の市場領域で高成⾧・高収益を追求へ
前提の根拠として重視しているのが、中期計画「The Road To 2024」の内容である。こ
の中で、エルテスは、デジタルリスク検知、AIセキュリティ、DX推進の3つの事業領域でリーダー企業のポジショニングを確立し、合計で4~5兆円市場において、M&Aも活用し高い成⾧を目指している。同社のビジネスモデルは、企業や自治体に対して、リスクモニタリングやコンサルティング、AIやIoTを使った警備・セキュリティ業界のDX推進、デジタルガバメント領域での幅広い取り組みを推進する。エルテスは最先端のテクノロジーを活用し、イノベーションを生み出すことで、デジタルリスクに対処し、デジタルリスク事業において高い成⾧性と収益性が本格化すると予想される。その結果、財務的な持続可能性を確保し、社会の持続可能性に大きく貢献すると予想される。

シナリオ実現で時価総額のアップサイド10.6倍の可能性
インベストメントサマリーで説明する前提が実現すると仮定し株主価値をGCC経営™のフ
レームワークにより「超過利潤法(「巻末資料2.」参照)」で試算した。結果として、10年分の成⾧価値を織り込めば、株主価値は533億円、現状の時価総額の約10.6倍と推計された(本文「インベストメントサマリー」参照)。株価換算すると、8,803円となるが、M&A資金のために株式資金調達を行うとの前提を置いているため、7,603円、希薄化のためアップサイドは9.2倍となる。

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TIW/ANALYST NET
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