カナミックネットワーク<3939> 利益の伸びは緩やかながらも、18 年 9 月期も増収増益の会社計画

2018/01/29

介護・医療の分野に特化したクラウドサービスを展開する会社
利益の伸びは緩やかながらも、18 年 9 月期も増収増益の会社計画

業種:情報・通信業
アナリスト:藤野敬太

◆ 会社概要
・カナミックネットワーク(以下、同社)は、介護・医療の社会保障分野に特 化してクラウドサービスを展開する会社である。
・地域全体の情報共有プラットフォームと事業者向け業務支援システムの 二層構造になっていることが同社のクラウドサービスの特徴である。

◆ 17年 9月期決算
・17/9 期決算は、売上高が 1,291 百万円(前期比 14.4%増)、営業利益が 330 百万円(同 25.1%増)となった。主力サービスである高利益率のカナ ミッククラウドサービスの売上構成比の上昇により、全体の利益率が引き 上げられ、営業利益は期初会社計画を大幅に超過した。

◆ 18年 9月期業績予想
・18/9 期業績について、同社は売上高 1,500 百万円(前期比 16.1%増)、 営業利益360百万円(同9.0%増)を予想している。カナミッククラウドサー ビスのユーザーID 数の増加が増収を牽引する一方、システム開発を中 心に先行投資を行うため、緩やかな利益の伸びを想定している。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、18/9 期の業績予想につ いて、売上高は 1,516 百万円(前期比 17.4%増)、営業利益は 374 百万 円(同 13.5%増)に微調整した。カナミッククラウドサービスの増収も、その 売上構成比の低下から、売上高営業利益率が低下すると予想し3939180119た。

◆ 今後の注目点
・当センターでは、19/9 期以降、年 14~16%程度台の増収が続き、また、 売上総利益率も回復することで、20/9期に売上高営業利益率が29.8%ま で上昇すると予想している。
・同社はクラウドサービスをベースとしたプラットフォーム化への志向を強め ている。そのための他社との協業や提携が増える可能性に注目したい。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。