エスクローAJ<6093> 18 年2 月期はエスクローサービス事業の牽引で高成長が続く見込み

2017/06/27

「日本版エスクロー」の確立を目指す不動産取引のコーディネーター
18 年2 月期はエスクローサービス事業の牽引で高成長が続く見込み

業種:サービス業
アナリスト:藤野敬太

◆ 会社概要
・エスクロー・エージェント・ジャパン(以下、同社)は、不動産取引のワンストップサービス(「日本版エスクロー」)を目指すコーディネーターである。
・金融機関から業務を受託するBPO 事業と、専門家の業務遂行を支援するエスクローサービス事業により、ワンストップサービスを実現している。

◆ 17 年2 月期決算
・17/2 期決算は、売上高2,680 百万円(前期比58.8%増)、営業利益689 百万円(同71.2%増)となった。対期初会社計画の達成率は、売上高132.8%、営業利益170.5%で、期中に2 度上方修正されたが、修正後の水準も上回った。
・16 年2 月以降の日本銀行によるマイナス金利導入で住宅ローンの借換えが急増し、BPO 事業の受託件数及び取引先、エスクローサービスのシステム利用件数が増加し、想定以上の増収増益につながった。

◆ 18 年2 月期業績予想
・18/2 期業績について、同社は売上高3,277 百万円(前期比22.3%増)、営業利益928 百万円(同34.6%増)と予想している。
・証券リサーチセンターでは、18/2 期の業績予想を、売上高3,304 百万円(同23.3%増)、営業利益957 百万円(同38.9%増)へ引き上げた。17/2 期の高成長を反映し、エスクローサービス事業が牽引すると予想した。

◆ 今後の注目点
・中期業績は、高利益率のエスクローサービス事業の売上構成比の上昇に伴い、増収増益が続くものと予想する。
・17/2 期の好調な業績推移を受け、同社は、18/2 期~20/2 期の「新・中期三カ年計画」を策定中とした(17 年10 月に公表予定)。(1)非対面販売、ネット販売、(2)相続、(3)不動産の中古物件取引を重点領域とし、市場の本格成長に向けてサービス開発を進める方針は不変と思われる。

 

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。