ラクーン (3031 東証マザーズ)
アパレルと雑貨に特化した B to B EC プラットフォームを運営
堅調な EC 事業に加え収穫期に入った売掛債権保証事業が利益貢献
業種:卸売業
アナリスト:馬目 俊一郎
◆ 卸と小売店をつなぐ B to B EC サイト運営が主力
・ラクーン(以下、同社)は、アパレルと雑貨に特化した会員制の B to B EC サイト「スーパーデリバリー」の運営を主力事業とし、併せて取引先への 請求から代金回収までを一括で請負い、売掛金の回収を保証する決済 サービスである Paid 事業や、保証対象を一般企業にまで広げた売掛債 権保証事業を営んでいる。
◆ 15 年 4 月期第 2 四半期累計決算は 57.0%営業増益
・15/4 期第 2 四半期累計(以下、上期)決算は、売上高が前年同期比 6.6%増の 996 百万円、営業利益は同 57.0%増の 150 百万円であった。 会員小売店数の積み上げで EC 事業が好調だったほか、Paid 事業と売 掛債権保証事業も取引高と保証残高を順調に拡大している。
◆ 1 月 15 日に 15 年 4 月期会社計画を増額修正
・同社は 1 月 15 日に 15/4 期の見通しを増額修正した。売上高が 2,000 百 万円~2,050 百万円→2,050 百万円(前期比 6.1%増)、営業利益は 275 百万円~285 百万円→325 百万円(同 31.6%増)に修正された。
・下期の戦略として同社は、EC 事業の持続的成長をベースに、Paid 事業 の加盟企業積み上げと稼働率向上を図るほか、売掛債権保証事業は代 理店網の裾野拡大で保証残高を積み増す方針を掲げている。
◆ 証券リサーチセンターも 15 年 4 月期予想を増額修正
・会社計画の増額修正を受け、証券リサーチセンターは売掛債権保証事 業の利益モメンタムが想定以上に強まっていることから利益予想を見直 し、15/4 期は売上高が前期比 7.1%増の 2,070 百万円、営業利益は 290 百万円→330 百万円(前期比 33.6%増)に増額修正した。