新田ゼラチン (4977 東証一部)

2015/01/14

国内トップのゼラチンメーカーで海外展開を加速
原料高や円安などコスト高への対応が鍵

業種:化学
アナリスト:馬目  俊一郎

◆ 国内トップのゼラチンメーカー
・新田ゼラチン(以下、同社)は、加工食品などに使われるゼラチンの国内 トップメーカーで、生産量ベースの国内シェアは約 60%に達する。
・中期的な経営戦略は、北米及び中国子会社の生産能力増強とアジアを 中心とした海外展開で成長を目指すというものである。

◆ 15 年 3 月期上期決算は原料高で 50.4%営業減益
・15/3 期第 2 四半期累計(以下、上期)決算は、売上高が前年同期比 0.7%増の 16,146 百万円、営業利益は同 50.4%減の 270 百万円となり、 計画を大きく下回った。主な要因は国内で原料高の価格転嫁が遅れた ためである。

◆ 期初の 15 年 3 月期会社計画を減額修正
・上期に価格転嫁の遅れで計画を下回ったことから、同社は期初の通期 計画を見直し、15/3 期は売上高 36,500 百万円→32,400 百万円(前期比 1.3%減)、営業利益 1,800 百万円→600 百万円(同 37.2%減)へ大幅に 減額修正した。

◆ 証券リサーチセンターも従来予想を減額
・証券リサーチセンターも、上期の状況から前回レポートの業績予想を見 直し、15/3 期は売上高 36,000 百万円→33,000 百万円(前期比 0.6%増)、 営業利益 1,700 百万円→520 百万円(同 45.5%減)に減額した。
・16/3 期はインド関連会社の連結子会社化が計画されている。当センター はインド関連会社の連結子会社化により売上高で 25 億円程度、営業利 益は 5 億円程度押し上げられると予想する。

 

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一般社団法人 証券リサーチセンター
ホリスティック企業レポート   一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。

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