SOLIZE(5871)従来領域と新規領域の掛け合わせに加え、M&Aにより成長加速を目指す

2024/12/25

デジタルものづくりを革新し続けるエンジニアリング企業
従来領域と新規領域の掛け合わせに加え、M&Aにより成長加速を目指す

業種:サービス
アナリスト:百谷淳一

1.会社概要
・SOLIZE(以下、同社)は、自動車業界向けを中心に製品開発から生産工程まで幅広い分野でサービスを展開するエンジニアリング企業である。同社の事業、同社グループのエンジニアが顧客企業の製品開発において、ノウハウ・技術等を直接提供する「デザイン事業」、顧客企業向けに試作品、最終製品に使用する少量量産部品を3Dプリンターで製作する「マニュファクチュアリング事業」から構成されている。

2.財務面の分析
・顧客企業の設計開発部門へのエンジニア派遣及び業務の受託、3Dプリンターを利用した試作サービス等が牽引し、21/12期から23/12期に掛けて、売上高は年平均12.5%増加、営業利益は同2.6倍増加した。但し、24/12期については、売上高は13.2%増収の見込みながら、将来に向けた各種費用の増加から60.5%営業減益の計画である。
・財務安全性は高いが、収益性は低く、類似企業に比べても劣後している。

3.非財務面の分析
・知的資本の源泉は、多様なものづくりの現場で培った実践力、暗黙知等の可視化・数値化技術をベースとした独自の方法論にある。

4.経営戦略の分析
・同社は、従来領域と新規領域の掛け合わせに加え、M&Aにより成長を加速させる戦略に舵をきった。最大の課題は成長のための人材採用と採用した人材の定着率を高めることにある。

5.アナリストの評価
・証券リサーチセンターでは、同社の強みであるデジタルものづくりを核としたエンジニアリング力と事業環境等を考慮し、高い売上高成長は可能であると考える。その実現のための人材採用が計画通り進むかという点を注視したい。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
ホリスティック企業レポート   一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。

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