カラダノート<4014> 現在進行中の事業モデルの「ストックモデルへの切り替え」の進捗に注目

2022/05/10

妊娠育児中のママ向けアプリで構築したファミリーデータベースを梃子に事業展開
現在進行中の事業モデルの「ストックモデルへの切り替え」の進捗に注目

業種: 情報・通信業
アナリスト: 藤野敬太

1.会社概要
・カラダノート(以下、同社)は、妊娠育児中のママを主なユーザーとしたアプリ等コンテンツを通じて構築したファミリーデータベースを活用したサービスを提供している。

2.財務面の分析
・15/7期から21/7期までの年平均成長率は、売上高が23.3%、経常利益が70.2%である。16/7期に開始したファミリーデータプラットフォーム事業が増収を牽引した。利益面では、16/7期に経常損失となったが、17/7期に売上高経常利益率が28.2%となり黒字化した。その後は人件費増等により10%台半ばから20%の利益率で推移した。
・ライフイベントを捉えた形で収益を得るサービスを展開する上場企業と比較すると、同社の財務指標は総じて優位性がある。売上規模や成長段階の違いは考慮する必要はあるが、売上高営業利益率の高さを背景とした自己資本利益率の高さが目立っている。

3.非財務面の分析
・同社の知的資本の源泉は、組織資本に分類される「妊娠育児層の家庭のデータが詰まったファミリーデータベース」にある。アプリの高い浸透度でデータベースの充実が進み、既存サービスでの顧客増加と、業務提携先との新規サービス開発が進み、更なるデータベース拡充につながるという好循環を描いている。

4.経営戦略の分析
・対処すべき課題として、事業モデルの切り替え、サービスの知名度向上、継続的な新規サービスの創出と育成、人材の確保と育成が挙げられる。
・27/7期に売上高50億円以上、営業利益15億円以上、売上高営業利益率30%以上という数値目標の達成に向け、既存事業の安定成長に加え、DX推進事業における協業モデルの拡大、ヘルスケア領域への進出、業務提携やM&Aに取り組んでいくとしている。

5.アナリストの評価
・証券リサーチセンターでは、妊娠育児層のデータ蓄積で先行できたファミリーデータベースの優位性を評価している。現在、進めている事業モデルのストックモデルへの切り替えは、商材・サービスごとの切り替わりタイミングや浸透スピード等に注意しながら、その進捗を確かめていきたい。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。