ヒューマンクリエイションホールディングス<7361> 高利益率のコンサル・受託の売上高比率の上昇等を想定し、増益継続を予想

2022/02/10

企業向けIT システム開発工程における技術者派遣とコンサル・受託を展開
高利益率のコンサル・受託の売上高比率の上昇等を想定し、増益継続を予想

業種: サービス業
アナリスト: 大間知淳

1.会社概要
・ヒューマンクリエイションホールディングス(以下、同社)は、企業向けITシステム開発工程において、技術者派遣とコンサル・受託を行っている。
・連結子会社は、コンサル・受託領域のアセットコンサルティングフォース、ヒューマンベース、開発領域を中心とするブレーンナレッジシステムズ、シー・エル・エス、保守運用領域を中心とするセイリングの5 社である。
・技術者の保有人数、平均契約単価、稼働率をKPI としているほか、派遣領域よりも利益率が高いコンサル・受託領域の強化を進めている。

2.財務面の分析
・17/9 期~21/9 期では、技術者の保有人数の増加や平均契約単価の上昇等を背景に、売上高は年平均17.5%、営業利益は同71.1%増加した。
・成長性と収益性の観点で類似企業に比べ魅力的である。

3.非財務面の分析
・知的資本の源泉は、幅広い顧客、SI 領域への対応力にある。

4.経営戦略の分析
・同社は、既存事業(技術者派遣事業)の拡大、コンサル・受託領域の売上高比率の上昇、M&A・新規事業領域への進出を成長戦略としている。

5.アナリストの評価
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、22/9 期の業績について、期初にヒューマンベースを買収したことに伴うのれん償却額の増加等を見込む一方、技術者の増員と平均契約単価の上昇による技術者派遣事業の拡大に加え、コンサル・受託の売上高比率の上昇等を想定し、12.4%増収、13.1%営業増益と予想した。
・当センターでは、技術者派遣事業の拡大継続に加え、コンサル・受託の売上高比率の上昇による売上総利益率の改善等を想定し、23/9 期は前期比8.9%増収、13.1%営業増益、24/9 期は同8.6%増収、14.2%営業増益を予想している。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。