三菱マテリアル(5711)のIR経営説明会

2019/05/30


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説明会開催日:2019年5月16日
取締役社長 小野 直樹氏

◎業績サマリー
・売上は前期比634億円増の1兆6,629億円、営業利益は359億円減の368億円
・売上高:すべての事業で増収となり、全体で増収
・営業利益:すべての事業で減益となり、全体で減益
・当期純利益:経常利益減少に加え、法人税等調整額の増加等により減益
・配当金:中期経営戦略における資本政策に基づき、前年度と同額の一株当たり年間80円

 

◎2020年3月期 通期業績予想
・売上は前期比371億円増の1兆7,000億円、営業利益は142億円増の510億円を予想
・売上高:金属事業等各事業において増収を見込み、全体で増収
・営業利益:売上高同様、金属事業等各事業において増益を見込み、全体で増益
・経常利益:受取配当金減を見込むものの、営業利益増により増益
・当期純利益:経常利益増に加え、法人税等調整額の改善を見込み増益
・配当金:中期経営戦略における資本政策に基づき、前年度と同額の一株当たり年間80円

 

◎中期経営戦略の推進状況
▽中長期の目標(目指す姿)
・国内外の主要マーケットにおけるリーディングカンパニー
・高い収益性・効率性の実現
・市場成長率を上回る成長の実現
▽事業ポートフォリオの最適化
・2018年10月に、プロダクト型事業のうち3つを統合し、高機能製品カンパニーを設立
・高機能製品カンパニーの最も重要視する指標として、EBITDA成長率を新たに設定
▽2018年度の主な事業強化と再編等の実績
・光通信用レーダーダイオードの高精度温度制御用フレークサーミスタ(長期信頼性に優れ、世界最小)を開発(高機能製品)
・環境対応車用セラミック絶縁放熱回路基板の本格量産に向け、デンカ社との協業開始(高機能製品)
・三菱伸銅社と共同で自動車軽量化に寄与するアルミワイヤーハーネスのコネクタ端子用防食めっき技術を開発(高機能製品)
・次世代型パワーモジュールの接合材として、従来のはんだの弱みを克服した銅系焼結型接合材を2種開発(高機能製品)
・次世代自動車向けに高耐熱・高絶縁性樹脂の均一電着コーティング技術を開発(高機能製品)
・「北米テクニカルセンター」を移転・拡充(加工事業)
・九州工場での廃プラスチック処理能力を1.7倍に拡大(セメント事業)
・日本磁力選鉱株式会社と、コバルト、ニッケル 等のリサイクル技術共同開発を開始(その他事業)
・食品廃棄物のバイオガス事業を目的とした「ニューエナジーふじみ野株式会社」を設立(その他事業)
・「新規事業室」、「EV材料開発・リサイクル推進部」を新設(共通)
・材料技術を有するベンチャー企業を投資対象とする「MMCイノベーション投資事業有限責任組合」設立(共通)
▽新製品・新事業の創出
・バッテリー・パック 内・外装材料からリサイクルまで
・「つくる」「つかう」「よみがえる」をキーワードとして、電気自動車に関連した製品・リサイクル 技術を提供
▽株主還元
・当社業績の変動時においても安定的な配当を旨とし、2019年度までの配当は年間80円/株(2017年度の配当額と同額)とする
・但し、連結配当性向が25%を下回る場合は、25%まで一時的な増配、あるいは自己株式の取得を行う

 

◎2019年度個別事業の重点戦略の施策・計画
◇高機能製品
<銅加工事業>
・三菱伸銅社は、車載端子材は昨年度並みに堅調に推移、半導体向け電子材やMSP合金等の拡販を見込む
・ルバタグループは、北米・欧州・日系自動車メーカーへの溶接関連製品の拡販、中国を中心としたアジア地域への MRI向け超電導線の拡販等を見込む
<電子材料事業>
・次世代自動車用向け絶縁放熱部品と熱線カット塗料の拡販、車載機器や光通信機器向け電子デバイス製品等の拡販 を見込む
<アルミ事業>
・三菱アルミニウム社は、板生産安定化による自動車熱交換器向け板材増販やリチウムイオン電池外装材向け箔製品等 の拡販を見込む
・ユニバーサル製缶社は、大型アルミボトル缶の上市やアルミボトル缶の需要回復を見込む
◇加工事業
<超硬製品>
・キーアカウント戦略の強化・加速、自動車・航空宇宙・医療・金型の重点産業拡販等による増販に加えて、将来に向けた拡販費用を計画に織り込み。
◇金属事業
<銅鉱山>
・前年度比8億円減少の、120億円の受取配当金を見込む
<銅製錬>
・直島製錬所及びPTS社フル生産(定期炉修なし)に加えて、有価金属の実収効率改善により、 収益改善を図る
◇セメント事業
<国内事業>
・公共投資の増嵩に伴う建設投資の増加が見込まれるものの、建設工事や輸送会社の人員不足等を考慮し、セメント国内総需要は前年度並みの42,500千トンを見込む
・18年度に引き続き、セメント販売価格適正化への粘り強い説明と交渉を継続するとともに、産業廃棄物・副産物のさらなる処理への貢献と徹底的なコスト削減に取り組む
<米国事業>
・セメント・生コン共に引き続き堅調な需要が見込まれる中、増販に加えて販売価格の値上げを見込む
◇その他事業
<環境リサイクル>
・焼却飛灰の処理を手掛ける「北九州アッシュリサイクルシステムズ社」において、更なる処理能力増強を図っていく
・食品廃棄物のバイオガス事業を行う「ニューエナジーふじみ野社」本社工場の建設工事を確実に実行する
・家電リサイクル事業において、解体後回収物自動選別技術の実証試験を実施。高度リサイクル技術の確立を目指す。
<再生可能エネルギー >
・山葵沢地熱発電所の操業を軌道に乗せ、安比地熱発電所、小又川新水力発電の建設工事を計画通り着実に進める
・新規地域の地熱資源調査の実施、事業化の可能性の検討を進める

 

◎総括
・品質管理に係るガバナンス体制の強化
・グループガバナンスの徹底した 強化・推進
・ガバナンス機能の一層の充実
・より迅速・効果的な経営の執行
・今中期経営戦略最終年度における各施策の確実なる遂行

 

 


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