ネットマーケティング<6175> 上期に実施した積極的な投資のため19/6 期は営業減益となる会社計画
アフィリエイト広告のコンサルティングと恋愛マッチングサービスを提供
上期に実施した積極的な投資のため19/6 期は営業減益となる会社計画
業種: サービス業
アナリスト: 佐々木 加奈
◆ 事業内容
・ネットマーケティング(以下、同社)は、主にアフィリエイト広告(成功報酬型広告)のコンサルティングを行う広告事業と、恋愛マッチングサービス「Omiai」などを提供するメディア事業を行っている。
◆ 19 年6 月期第2 四半期累計決算の概要
・19/6 期第2 四半期累計期間(以下、上期)の売上高は前年同期比30.1% 増の6,533 百万円、営業利益は同91.5%減の25 百万円であった。
・広告事業の売上高がエステや人材関連向けを中心に順調に伸びたことに加え、メディア事業の売上高が会員増により大幅な伸びとなった。積極的なマーケティング投資により営業減益となったが、想定より投資額が嵩まなかったために営業損失を見込む会社計画を上回った。
◆ 19 年6 月期の業績予想
・19/6 期の会社計画は、期初予想通り売上高が前期比29.0%増の14,465 百万円、営業利益が同32.3%減の373 百万円である(18 年7 月に米国子会社を解散したため、19/6 期は個別財務諸表のみとなる)。同社は、18 年8 月に策定した三カ年の中期経営計画のなかで19/6 期上期は投資フェーズと位置付けている。下期は前年同期比で営業増益を見込むものの、上期のマイナス分を吸収できず営業減益を計画している。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、前回予想を据え置き、ほぼ会社計画並みの利益水準を予想する。
◆ 事業戦略と中期業績見通し
・同社は、広告事業ではアフィリエイト広告でのシェア拡大と新たな広告手法への事業領域拡大により、持続的な成長を目指す考えである。メディア事業では、積極的なプロモーションを実施して会員を獲得し、高成長につなげていくことを目指している。
・当センターでは、市場拡大を追い風としたアフィリエイト広告の伸びや、会員数の増加によるメディア事業の拡大が当面の業績に寄与すると考えており、19/6 期下期に増益に転じると予想している。