調整局面にあるインド株のバリュエーションは改善 業積予想は堅調、割高感は後退
調整局面にあるインド株のバリュエーションは改善
【ポイント1】SENSEX指数の予想利益の伸びは20%台
■インドの株式市場は、インドルピー安の加速や大手ノンバンクがデフォルト(債務不履行)を起こしたことに伴う信用不安の高まり等で調整局面が続いています。主要株式指数のSENSEXは8月28日に過去最高値をつけた後、下落基調となり、足元(10月30日時点)までの下落率は約▲13%となっています。そこで、インドの株式市場の企業業績や足元のバリュエーション(株式価値評価)を改めてチェックしてみます。
■ブルームバーグによれば、10月30日時点のSENSEX指数の1株当たり利益(EPS)見通しは、2018年が前年比+26.3%、2019年が同+21.8%と、20%台の伸びが続くと見込まれています。また、同指数の予想株価収益率(PER)は18.5倍と、これまでの株価調整により、過去平均の17.1倍に近づいています。株価純資産倍率(PBR)は2.8倍となっており、過去平均の3.2倍をやや下回っています。インド経済の高成長の下で、2018年以降の力強い利益の伸びを勘案すると、株価のバリュエーションに、特段の割高感はないといえるでしょう。
(2018年10月31日)
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