中国株式市場の動向(2018年10月)人民元の安定や内需拡大策を受け、9月後半に反発

2018/10/05

中国株式市場の動向(2018年10月)人民元の安定や内需拡大策を受け、9月後半に反発

20181005ch1

【ポイント1】9月の中国株は月後半反発
人民元の安定や内需拡大策を好感

■9月の中国株式市場は、引き続き米中貿易摩擦を巡る不透明感が相場の重石となり、月前半は下値を切り下げる展開となりました。上海総合指数は17日に約3年10カ月ぶりの安値となる水準まで下落しました。しかし、米国の対中関税第3弾の発動が正式に発表されたことで、当面の悪材料出尽くし感から買い戻しが入りました。さらに、李克強首相が19日に人民元安を望まないと強調したことや、中国政府が内需拡大策を改めて打ち出したことを受けて、月後半は堅調な展開となり、同指数は月間で3.5%上昇しました。

【ポイント2】英FTSEラッセルはA株採用を発表
米MSCIもA株の組入れ比率引き上げ検討

■世界の有力な株価指数算出会社は、中国本土株(A株)の主要な株価指数への組み入れを拡大する方針を相次いで打ち出しました。米MSCIは9月25日、株価指数におけるA株の組み入れ比率引き上げの検討に入ることを明らかにしました。さらに、英FTSEラッセルは26日、2019年6月からA株を株価指数に新規採用すると発表しました。これらの株価指数への組み入れ拡大を通じて、A株の需給の改善やグローバル化が進むことが期待されます。

【今後の展開】株式市場は徐々に持ち直しへ

■米中貿易摩擦の着地点は現段階では見通しづらく、株式市場は、短期的には不安定な相場展開が続く可能性があります。ただし、中国政府は一段の人民元安を容認せず、金融財政面から景気刺激策を拡充しているため、景気の失速は回避されるとみられます。産業の高度化などプラス要因に変化はなく、株式市場は中期的には持ち直す可能性が高いと思われます。有力な株価指数へのA株の組み入れ拡大の動きが今後広がることも、相場の下支え材料として意識されそうです。

(2018年10月 5日)

印刷用PDFはこちら↓

中国株式市場の動向(2018年10月)人民元の安定や内需拡大策を受け、9月後半に反発へ

関連マーケットレポート

2018年 9月27日 人民元の対米ドルレート『7.0』元の壁
2018年 9月14日 投資鈍化が続く中国経済(2018年9月)

三井住友アセットマネジメント株式会社
SMAM マーケット・レポート   三井住友アセットマネジメント株式会社
世界の経済やマーケットの動向、関連する旬なキーワードを運用のプロがわかりやすく説明します。また、“教えて!Q&A”では、投資に関する様々な疑問をタイムリーに取り上げ、解説します。
■当資料は、情報提供を目的として、三井住友アセットマネジメントが作成したものです。特定の投資信託、生命保険、株式、債券等の売買を推奨・勧誘するものではありません。
■当資料に基づいて取られた投資行動の結果については、当社は責任を負いません。
■当資料の内容は作成基準日現在のものであり、将来予告なく変更されることがあります。
■当資料に市場環境等についてのデータ・分析等が含まれる場合、それらは過去の実績及び将来の予想であり、今後の市場環境等を保証するものではありません。
■当資料は当社が信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。
■当資料にインデックス・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権その他の一切の権利は、その発行者および許諾者に帰属します。
■当資料に掲載されている写真がある場合、写真はイメージであり、本文とは関係ない場合があります。

三井住友アセットマネジメント株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第399号
加入協会:一般社団法人投資信託協会、一般社団法人日本投資顧問業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会