2018年度の日本企業業績見通し 2018年度も増益基調を維持、小型株の成長が加速

2018年度の日本企業業績見通し 2018年度も増益基調を維持、小型株の成長が加速

【ポイント1】2018年1-3月期の経常利益は小幅増益にとどまる

ドル安・円高で製造業の経常増益率が前年同期比マイナスに

■2018年1-3月期の企業業績は5月1日現在で売上高が前年同期比+5.6%、経常利益が同+0.5%、当期利益が同+11.8%となる見通しです(決算発表の進捗率は時価総額ベースで約36%)。1-3月期は、2017年10-12月期に比べるとドル安・円高となったことなどから伸び悩みました。

■2018年1-3月期の経常利益を産業別にみると、製造業が前年同期比▲7.8%と2017年10-12月期の同+16.7%から減少に転じたのに対して、非製造業が同+26.3%と10-12月期の同+12.2%に比べて伸びが高まりました。

 

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【ポイント2】2017年度は堅調

製造業、非製造業ともに2桁増益

■2018年1-3月期は伸び率が鈍化しましたが、2017年度通期では、売上高が前年度比+12.4%、経常利益が同+17.9%、当期利益が同+25.0%となる見通しです。経常利益は製造業が同+22.6%、非製造業が同+12.2%と堅調な伸びとなりそうです。2017年度の企業業績は販売数量の増加と価格の引き上げがけん引する構図であり、質の高い増益と言えそうです。

【今後の展開】2018年度も増益基調を維持、小型株の成長が加速

■2018年度の企業業績は、緩やかな拡大が続く世界経済や堅調な内需を支えに増益基調を維持する見通しです。けん引役は引き続き製造業になると見られますが、2017年度よりも伸びは鈍化すると思われます。大型株と中型株から構成されるTOPIX500ベースは東証1部よりも伸び率が鈍化しそうです。一方、小型株は、2018年度に成長が加速する見通しとなっています。

 

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(2018年 5月 2日)

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