2桁増益が期待される小型株市場 中長期の成長力が株価を下支え

2桁増益が期待される小型株市場 中長期の成長力が株価を下支え

【ポイント1】1-3月は総じて振るわず

中小型株が大型株に若干優位

■2018年1-3月の日本株式市場は総じて振るいませんでした。東証株価指数(TOPIX)が▲5.6%、大型株で構成されるTOPIX500指数が▲5.7%でした。一方、中小型株は、東証小型株指数(*)が▲4.8%、東証2部株価指数▲0.9%、東証マザーズ指数が▲2.1%、日経ジャスダック平均が+0.8%と、中小型株指数の騰落率が大型株指数を若干上回りました。年初は好調なスタートを切った日本株式市場ですが、米国の長期金利上昇や米中貿易摩擦懸念の高まりとドル安・円高の影響で調整色が強まりました。
(*)東証小型株指数:TOPIX算出の対象銘柄からTOPIX500の構成銘柄を差し引いた銘柄で計算された指数。

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【ポイント2】株価水準に割高感はない

投資信託からの流入が支え

■東証小型株指数は2月に大きく調整した後、比較的値動きの小さい展開が続いています。需給面から見ると、海外投資家の売りを投資信託や個人投資家の買いが支える構図となっています。特に、投資信託からの資金流入は安定しています。

■また、4月19日現在の予想株価収益率は15.3倍と2016年1月から2018年3月までの平均(14.5倍)を上回っていますが、割高な水準ではありません。

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【今後の展開】中長期の成長力に期待

■日本株式市場は、米中貿易摩擦に対する懸念の後退やドル安・円高の一服から次第に落ち着きを取り戻しています。今後は本格化する企業決算が注目されますが、2018年、19年と小型株の企業業績は2桁の増益が続く見通しで、中長期の成長力が株価を支えると期待されます。

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(2018年 4月20日)

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