堅調さを維持する中国経済(2018年4月)1-3月期GDPは3期連続+6.8%成長

堅調さを維持する中国経済(2018年4月)1-3月期GDPは3期連続+6.8%成長

【ポイント1】1-3月期GDPは6.8%成長

3期連続で同じ伸び

■中国国家統計局は17日、主要経済指標を発表しました。18年1-3月期の実質GDP成長率は前年同期比+6.8%と、3四半期連続で同じ伸びとなりました。18年の政府の成長率目標の「+6.5%前後」を上回り、中国経済が堅調さを維持していることが示されました。

 

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【ポイント2】3月の生産、投資はやや鈍化

小売売上高は伸び拡大

■18年1~3月の固定資産投資は前年同期比+7.5%と、1~2月(同+7.9%)から伸び率がやや縮小しました。ただし、全体の約6割を占める民間投資は同+8.9%と、1~2月(同+8.1%)から加速しました。

■1~3月の鉱工業生産は同+6.8%と、1~2月(同+7.2%)からやや減速しました。厳冬に伴う暖房需要が減少し、1~2月の電力生産などが反動減となったことが背景です。

■一方、1~3月の小売売上高は同+9.8%と1~2月(同+9.7%)からやや加速しました。インターネットを通じた販売が高い伸びを示しました。

 

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【今後の展開】景気は緩やかに減速する見込み、米中貿易戦争回避が期待される

■17日に発表された主要経済指標によれば、中国経済は総じて堅調さを維持していることが示されました。今後は、習指導部が掲げる、経済成長の量より質を重視する方針の下で、中国経済は緩やかに減速していくことが見込まれます。
ただし、米中の貿易摩擦問題には注意が必要です。同問題を巡る米中協議の決裂は、両国にとって大きなマイナスとなるため、両国は落としどころを探りつつ、激しい交渉を行うとみられます。

(2018年 4月17日)

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