豪州の金融政策は16会合連続の据え置き(2018年2月)目標値に向け緩やかなインフレ加速を想定

豪州の金融政策は16会合連続の据え置き(2018年2月)

 

【ポイント1】金融政策は現状維持

予想通り1.50%で据え置き

 

■豪州準備銀行(RBA)は2月6日に開催した金融政策決定会合で、市場の予想通り政策金利を1.50%に据え置く決定をしました。

■据え置きは16会合連続です。ブルームバーグ社の集計によれば、対象28名のエコノミスト全員が据え置きを予想していました。

 

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【ポイント2】当面、金利は据え置きへ

経済はRBAの想定に沿った展開

 

■RBAは、豪州経済について、民間消費は依然として伸び悩んでいるものの、企業を取り巻く環境は良好と評価しました。今後も、非資源企業の設備投資の持ち直しが見込まれるうえ、インフラ(社会資本)投資の拡大が予想されること等から、豪州経済の成長率は3%程度まで加速すると見ています。

■一方、インフレは直近2017年10-12月期で前年同期比+1.8%と、依然としてRBAの目標値の下限である+2%を下回っています。しかし、RBAは「景気の拡大に伴い、インフレは2018年中に目標レンジに到達する」との見方を据え置きました。

■景気、物価に関するRBAの評価に大きな変化はなく、金融政策は当面、現状維持が予想されます。

 

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【今後の展開】豪ドルは落ち着きどころを探る展開へ

 

■足元の豪ドルの対円相場は、世界的な株安の影響によるリスク回避の動きの強まり等から軟調な展開となっています。当面は、神経質な動きが続くことが予想されます。

■ただ、資源価格の持ち直しや、日本と豪州の金融政策の方向性の違い(日銀は金融緩和姿勢を維持、RBAは据え置きの見通し)等を踏まえると、豪ドルは次第に落ち着きを取り戻すと見られます。

 

 

(2018年 2月 6日)

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