アジア・オセアニアのリート市場の動向(2017年11月)堅調地合いが続く

アジア・オセアニアのリート市場の動向(2017年11月)堅調地合いが続く

 

【ポイント1】堅調地合いが続く

景気回復や好業績を好感

 

■17年11月のアジア・オセアニアのリート市場を現地通貨ベースでみると、シンガポール、香港、オーストラリア市場ともに前月に続き上昇しました。

■シンガポール市場は、景気回復の下でファンダメンタルズの改善期待が支えとなり、上昇しました。

■香港市場は、商業施設リートのリンク・リートが引き続き高い配当成長を決算で発表したことが牽引役となり、上昇しました。

■オーストラリア市場は、長期金利の低下を好感して上昇しました。失業率の低下や企業の景況感指数上昇など、堅調な景気動向も支えになりました。
 

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【ポイント2】円ベースも3市場とも上昇

世界の主要リート市場の中で突出

 

■17年11月の騰落率を円ベースでみると、3市場ともに続伸しました。ただし、11月は円相場が各通貨に対して円高となったため、為替効果がマイナスに寄与しました。

■円ベースで過去1年の騰落率をみると、アジア・オセアニア市場全体は18%を超える上昇となるなど、世界の主要リート市場の中で突出しています。

 

 

 

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【今後の展開】投資資金の流入持続が期待される

 

■アジア・オセアニアのリート市場は、世界的に堅調な景気と緩やかな金利上昇の下で、引き続き賃料収入の伸びや物件売買などを通じた利益成長が見込まれるため、投資資金が流入する展開が期待されます。シンガポール市場は、景気回復や市況改善を反映した上昇が続くと予想します。香港市場も堅調な展開が見込まれますが、主要銘柄のリンク・リートの好材料をかなり織り込んだとみられ、目先は上昇一服感が出そうです。オーストラリア市場は、中央銀行が低金利政策を維持するとみられるため底堅い推移を予想します。

 

 

 

(2017年 12月 12日)

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