あの時『積立投資』を始めていたら・・・米国編

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米国を代表する株価指数のS&P500種指数は、今年初から概ね好調な展開が続いており、最高値の更新が続いています。しかし、過去20年間を振り返ると、米国株式市場はITバブルの崩壊、リーマン・ショックという2回の大きな調整局面を経験しました。また、この間、急激な円高・米ドル安となる局面もありました。激動の米国株式に、1997年から約20年間コツコツと『積立投資』を行っていたら、資産はどう成長したのでしょうか?

【ポイント1】リーマン・ショック後、S&P500種指数は堅調に推移

米国株式市場は過去20年間で2度の試練を経験

■米国株式市場は、ここ数年は堅調に推移しています。代表的な株価指数のS&P500種指数は、今年初から高値更新が続いています。しかし、過去20年間を振り返ると、2000年後半から2002年にかけてはITバブルの崩壊、2008年9月にはリーマン・ショックと2度の大きな調整局面がありました。しかし同指数は1997年1月末の786.16ポイントから、2017年10月の2,575.26ポイントまで上昇しました。また、米ドル円レートは147円台から75円台まで大きく上下しました。

 

 

【ポイント2】1997年からの投資収益率を比較

『積立投資』と一括投資で比較すると・・・

■大きな変動を繰り返してきた米国株式市場ですが、約20年前から『積立投資』を行っていたら、資産はどのように成長したのでしょうか?1997年から米国株式の投資信託に一括投資した場合と、『積立投資』をしていた場合の投資収益率を比較してみました。

■投資信託はS&P500種指数に連動し、手数料や税金等は無いと仮定します。投資期間は1997年1月から2017年10月までとし、毎月1万円ずつ『積立投資』をするとします。同期間の投資金額はともに250万円となります。

 

 

 

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【今後の展開】『積立投資』はまとまった資金が無くても資産形成に貢献できる

■結果は概算で、『積立投資』は538万円となり、約2倍に資産が成長しました。米国株式市場では、ITバブルの崩壊やリーマン・ショックという2度の大きな調整局面がありましたが、『積立投資』ではこうしたリスクに対しても、長期でコツコツと投資することで、結果的に投資対象資産の価格の振れをある程度抑えながら、資産形成に貢献できると考えられます。なお、一括投資は767万円と、『積立投資』を上回る投資成果となりました。これは米国株式市場が2度の調整局面を経ながらも、20年間で株価がそれだけ大きく上昇したためです。

 

 

(2017年 12月 11日)

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