2018年の日本株式市場は堅調となる見通し 20年前のピークを超えた日本の名目GDP
2018年の日本株式市場は堅調となる見通し 20年前のピークを超えた日本の名目GDP
【ポイント1】20年前のピークを超えた名目GDP
過去最高は97年10-12月期だった
■日本の名目GDP(実質GDP×GDPデフレーター(物価))は、日本がデフレ期に入る直前の1997年10-12月期に536.6兆円となった後、それを更新することができませんでした。1997年10-12月期からアベノミクスが始まった2012年10-12月期までの平均を見ると、実質GDP成長率は年平均0.6%のプラスでしたが、GDPデフレーターが年平均1.1%低下したため、名目GDPは毎年平均0.6%縮小していました。
【ポイント2】名目GDPは年率+2%成長
2019年初めに560兆円を超える見込み
■アベノミクス開始以降(2012年10-12月期~2017年7-9月期)で見ると、実質GDP成長率は年平均+1.4%、GDPデフレーターが同+0.8%の上昇となりました。その結果、名目GDPは平均+2.2%の成長を続け、直近の2017年7-9月期は545.8兆円と過去最高を更新しました。日本経済はデフレから脱却し、今後も2%程度の名目成長が継続すれば2019年初めには560兆円を超える見通しです。
【今後の展開】デフレから脱却、2018年の日本株式市場は堅調となる見通し
■名目GDP(景気)と株価は、長い目で見れば連動して動く傾向があります。2018年の日本株式市場は、政治リスクが高まらなければ、名目ベースの景気拡大を背景に上値を追う展開になると期待されます。
(2017年 12月 5日)
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