『広州モーターショー』は「新エネルギー車」に注目

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『広州モーターショー』は2003年から毎年開催され、今年で15回目です。今年の開催期間は11月17日~26日で、テーマは「新テクノロジー、新生活」です。中国は世界最大の市場であり、『広州モーターショー』は世界の中でも最も注目される自動車展示会の一つとなっています。今年は中国政府が発表したエコカー生産を義務付ける「NEV規制」が意識され、電気自動車(EV)の新型車や大型投資が続々と発表されています。

【ポイント1】今年のテーマは「新テクノロジー、新生活」

中国政府が発表した「NEV規制」が意識されている

■11月17日、『広州モーターショー』が開幕しました。今年のテーマは「新テクノロジー、新生活」で、世界初公開の47台を含む1,081台が展示される大規模な自動車展示会となっています。また、『広州モーターショー』には、世界中から多くの自動車企業が出展する中、中国ではアメリカブランドも人気があることから、「東京モーターショー」には出展していなかったフォードやゼネラルモーターズなども出展しています。

■今回の『広州モーターショー』では、9月下旬に中国政府が発表したエコカー生産を義務付ける環境規制である「NEV規制」が意識されています。これは中国の深刻な大気汚染への対応などとして、自動車各社に対して年間の生産台数に応じてEVやプラグインハイブリット車(PHV)といった「新エネルギー車」を一定割合以上生産することを義務付けるものです。

 

 

【ポイント2】各社は中国でのEV販売を拡大させると見られる

EV新型車の投入や大型投資が続々と発表されている

■今回の『広州モーターショー』では、展示車のうち131台が「新エネルギー車」となっており、各社は新型のEVを初公開しています。

■トヨタは2020年に同社ブランドのEVを中国で発売することを、日産は2018年に新型EV「リーフ」などを投入し、2017年のおよそ2倍となる3万台の「新エネルギー車」を販売する計画を発表しました。またフォルクスワーゲンは「新エネルギー車」への大型投資を発表しました。

■各社は「NEV規制」を契機として中国でEV販売を拡大させると見られます。

 

 

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【今後の展開】世界最大のEV市場の中国で生産・販売競争は加速する見込み

■中国政府はこれまでにも中国企業を中心に「新エネルギー車」の販売を支援する補助金を出しており、現在ではEVの世界販売台数の半数以上を中国が占めるなど、中国は世界最大のEV市場となっています。「NEV規制」の導入により、今後も自動車各社による「新エネルギー車」の開発や生産・販売は加速すると見られます。

 

※個別銘柄に言及していますが、当該銘柄を推奨するものではありません。

 

(2017年 11月 24日)

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