働き手?話し相手?進化する『ロボット』

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映画やドラマ、アニメなど、『ロボット』が活躍するストーリーは沢山あります。皆さんはどんな『ロボット』を思い浮かべますか?これまでも私達は「こんな『ロボット』がいたらいいな」と夢を描いてきました。最近では、『ロボット』にAI(人工知能)が搭載され、『ロボット』は自ら学び、人間の代わりに働く、人間のように会話するなど活躍の場を広げ、私達の身近な存在になりつつあります。今回は、最近活躍する『ロボット』をいくつかご紹介します。

【ポイント1】人間の代わりに働き手として活躍する『ロボット』

AIの搭載により、学習しながら最適な方法を見つけていく

 

■技術の進歩により、人間の代わりに働く『ロボット』の実用化が進んでいます。例えば、2015年に長崎県のハウステンボスで開業した「変なホテル」では、フロント業務や清掃など幅広い業務を『ロボット』が担っています。人間から『ロボット』への仕事の委譲は徐々に進み、人間の従業員数の削減に成功しています。2017年には千葉県と愛知県に「変なホテル」が新たに開業し、今後も国内外で続々と開業が予定されています。

■『ロボット』はAIの搭載により、活躍の場を広げています。例えば、食品工場向けでは、食材や盛り付け方の画像を読み込み、惣菜などの掴み方を作業しながら習得していくことができる『ロボット』が開発されています。対応できる食材はまだ限られるものの、それぞれに合った最適な方法で盛り付けができるようです。

 

【ポイント2】介護や保育の現場でも活躍する『ロボット』

顔認識やセンサーなどの技術で新たなサービス

 

■『ロボット』は、人手不足が顕著な介護や保育の現場での活躍も期待されています。介護施設では、入居者の顔を学習して識別することで、徘徊の恐れがある認知症の入居者が外出する際に通知する『ロボット』を開発して、事故防止などを目指す取り組みがあります。

■また、保育の現場では、昼寝の時間にベッドの下にシート状のセンサーを敷き、昼寝中の園児の心拍数や寝相を確認することでうつぶせ寝による事故防止を図る『ロボット』の開発が進められています。この『ロボット』は昼寝以外にも、園児が近づくとサーモグラフィーで体温を測ることなどで健康管理をする機能もあるようです。いずれも保育士の負担軽減や保育の質向上に繋がることが期待されてます。

 

 

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【今後の展開】AIの搭載で会話の機能も発達、今後ますます身近な存在に

 

■『ロボット』は、AIの搭載により会話機能なども発達しており、高齢者との生活では会話などを通じて認知力の低下を予防することのほか、“癒し”としての効果も期待されています。『ロボット』は単なる働き手としてのみならず、社会や家族の一因として、私たちの身近で今後ますます存在感を高めていきそうです。

 

(2017年 9月 22日)

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