日本株式市場の見通し 不透明感が高まる中でも相対的に堅調な小型株

日本株式市場の見通し 不透明感が高まる中でも相対的に堅調な小型株

 

【ポイント1】 8月以降先行き不透明感高まる

日経平均株価は1万9,500円前後

 

■日経平均株価は8月以降は調整色が強まり、足元では1万9,500円をはさんだ推移となっています。日経平均株価の予想変動率を示す日経平均ボラティリティ・インデックス(VI)も8月以降上昇しており、先行き不透明感が強まっています。

■先行き不透明感が強まっている要因として、トランプ政権の政治的な不安定という悪材料や北朝鮮を巡る地政学リスクの高まりが、ドル安・円高の流れを強めていることが挙げられます。

 

 

 

20170912jp1

 

 

【ポイント2】 小型株指数が相対的に堅調

TOPIX Smallは底堅く推移

 

■規模別株価指数を見ると、指数間で格差が表れています。大型株指数であるTOPIX100や中型株指数のTOPIX Mid400は日経平均株価と同様に調整色が強まっていますが、小型株の指数TOPIX Smallは変動幅は大きいものの、下値を切り下げる展開とはなっていません。

 

 

 

20170912jp2

 

 

【今後の展開】 小型株優位が続く見通し

 

■今後も小型株の優位が続く可能性があります。大型株が輸送用機器、電気機器など輸出の多い製造業のウエイトが高いのに対して、小型株は内需関連のサービスや消費などの非製造業が大部分を占めているのが特徴です。内需中心の小型株は大型株に比べて為替との連動性が相対的に低い点も特徴です。

■8月の景気ウォッチャーでは、家計動向関連などの先行きに期待が持たれています。円高局面が続いても、小型株には優位な環境が続きそうです。

 

 

 

 

(2017年 9月 12日)

印刷用PDFはこちら↓

今日のマーケット・デイリー 日本株式市場の見通し 不透明感が高まる中でも相対的に堅調な小型株

 

関連マーケットレポート

2017年9月12日 『街角景気』、現状横ばい、先行きは改善
2017年9月04日 『法人企業統計』、企業収益は増収増益

三井住友DSアセットマネジメント株式会社
世界の経済やマーケットの動向や、マーケットで注目される旬なキーワードを運用のプロがわかりやすく、丁寧に説明します。
■当資料は、情報提供を目的として、三井住友DSアセットマネジメントが作成したものです。特定の投資信託、生命保険、株式、債券等の売買を推奨・勧誘するものではありません。
■当資料に基づいて取られた投資行動の結果については、当社は責任を負いません。
■当資料の内容は作成基準日現在のものであり、将来予告なく変更されることがあります。
■当資料に市場環境等についてのデータ・分析等が含まれる場合、それらは過去の実績及び将来の予想であり、今後の市場環境等を保証するものではありません。
■当資料は当社が信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。
■当資料にインデックス・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権その他の一切の権利は、その発行者および許諾者に帰属します。
■当資料に掲載されている写真がある場合、写真はイメージであり、本文とは関係ない場合があります。

三井住友DSアセットマネジメント株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第399号
加入協会:一般社団法人投資信託協会、一般社団法人日本投資顧問業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会