米国株式市場は予想株価収益率が低下 好調な業績を背景に大きく崩れる可能性は低い
米国株式市場は予想株価収益率が低下 好調な業績を背景に大きく崩れる可能性は低い
【ポイント1】リスクオフで米株下落
VIX指数が急上昇
■先週は、北朝鮮の核・ミサイル開発を巡って米国と北朝鮮の間で威嚇の応酬が続き、世界の金融市場でリスクオフの動きが強まりました。
■米国では、S&P500種指数オプションを基に算出されるVIX指数が9.93%から16.04%へ急騰し、昨年11月の米大統領選挙以来となる予想変動率の高さとなりました。8月11日の米国株式市場は、S&P500種指数が前週比▲1.4%、ダウ工業株30種平均指数が同▲1.1%、ナスダック総合指数が同▲1.5%の下落となりました。
【ポイント2】予想株価収益率は低下
1株当たり予想利益は底堅い
■8月11日の予想株価収益率は17.49倍と7月25日の17.87倍から低下しました。1株当たり予想利益は引き続き堅調に推移しており、株式市場が大きく崩れる可能性は低いと考えられます。引き続き地政学リスクと企業業績の見通しが注目されます。
【今後の展開】いずれ企業業績に注目
短期的には地政学リスクを意識
■北朝鮮では、8月15日の祖国開放記念日、25日に先軍節、9月9日に建国記念日などの重要行事が控えており、当面地政学リスクが意識される状況となりそうです。ただ、市場には潤沢な流動性が溢れていること、米国の企業業績が堅調なことなどから、市場の混乱が長期化する可能性は低いと思われます。
■トムソンロイター(8月11日)によれば、4-6月期の企業業績は前年同期比+12.0%と好調です。7-9月期は同+6.8%に低下しますが、10-12月期は同+12.2%と再び2桁台の伸びとなる見通しです。
(2017年 8月14日)
印刷用PDFはこちら→
今日のマーケット・デイリー 米国株式市場は予想株価収益率が低下 好調な業績を背景に大きく崩れる可能性は低い
関連マーケットレポート
2017年8月07日 米景気の持続的な拡大を示す雇用統計(2017年7月)
2017年7月31日 米国のGDP成長率(2017年4-6月期速報値)
■当資料に基づいて取られた投資行動の結果については、当社は責任を負いません。
■当資料の内容は作成基準日現在のものであり、将来予告なく変更されることがあります。
■当資料に市場環境等についてのデータ・分析等が含まれる場合、それらは過去の実績及び将来の予想であり、今後の市場環境等を保証するものではありません。
■当資料は当社が信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。
■当資料にインデックス・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権その他の一切の権利は、その発行者および許諾者に帰属します。
■当資料に掲載されている写真がある場合、写真はイメージであり、本文とは関係ない場合があります。
三井住友DSアセットマネジメント株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第399号
加入協会:一般社団法人投資信託協会、一般社団法人日本投資顧問業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会