アジア・オセアニアのリート市場の動向(2017年7月) 香港、シンガポールが上昇:今後も好業績が支えよう

アジア・オセアニアのリート市場の動向(2017年7月)

 

【ポイント1】香港、シンガポールが上昇

オーストラリアは横ばい

 

■17年7月のアジア・オセアニアリート市場を現地通貨ベースで見ると、香港、シンガポール市場は上昇し、オーストラリア市場は横ばいでした。

■香港市場は、主要銘柄が保有物件の売却計画を発表し、売却資金の活用方法で投資家への還元期待が高まったことから大きく上昇しました。

■シンガポール市場は、国内や中国の堅調な経済指標から第2四半期決算での業績改善見通しが高まり上昇しました。

■オーストラリア市場は、長期金利が高止まりしたことなどから上値が重く、横ばいでした。

 

 

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【ポイント2】円ベースは3市場とも上昇

通貨は豪ドルがプラス寄与

 

■アジア・オセアニアリート市場の7月の円ベース騰落率は、3市場とも上昇しました。

■円相場は対香港ドル、対シンガポールドルで上昇する一方、対豪ドルでは下落しました。この結果、オーストラリア市場は、円安により為替効果がプラスとなりました。

 

 

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【今後の展開】好業績に支えられ、堅調推移が見込まれる

 

■アジア・オセアニアリート市場は今後も堅調に推移すると期待されます。米国の長期金利が落ち着いた動きになると見られるなか、中国経済の安定もあり、域内の景気回復基調がリートの業績を支えることが背景です。

■香港市場は個別銘柄の材料が注目されそうです。シンガポール市場は、4-6月期の1口当たり配当金の成長率がほぼ横ばいでしたが、景気回復に伴い、業績改善期待が続くと見られます。オーストラリア市場は、長期金利高止まりの影響を受けていますが、8月の決算を通じて業績上振れの余地があると思われます。

 

(2017年 8月10日)

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