原油価格の動向(2017年7月)需要と供給の綱引きで、原油価格はレンジ内での推移へ

原油価格の動向(2017年7月)需要と供給の綱引きで、原油価格はレンジ内での推移へ

 

【ポイント1】原油需給はほぼ均衡

OPEC協調減産で供給が鈍化

 

■国際エネルギー機関(IEA)によれば、2017年1~3月期の原油需要は世界全体で前年同期比1.0%増の日量9,645万バレル、続く4~6月期は同1.2%増の9,707万バレルと増加の勢いを強めつつあります。

■一方、生産量は17年1~3月期が前年同期比ほぼ横這いの同9,667万バレル、4~6月期が同0.8%増の9,677万バレルでした。OPECによる減産合意の遵守が効を奏して供給の伸びが鈍化、世界の原油需給は均衡しつつあります。

 

 

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【ポイント2】17年は需要超過の見通し

世界経済の拡大で需要が増大

 

■IEAは、①17年の原油需要を世界全体で日量9,800万バレル、前年比同140万バレルの増加、②非OPEC諸国による供給量を同70万バレル増の同5,810万バレル程度と予測しています。

■従って、OPECの協調減産が維持されれば、需給バランスは14年~16年の供給超過から17年に需要超過へと転換する見通しです。

 

 

 

 

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【今後の展開】原油価格はレンジ内での推移へ

 

■産油国の協調減産が維持される限り、原油価格が大きく下落する可能性は低いと考えられます。一方で、価格が上昇すれば、シェールオイルなどの生産が増加し、供給も拡大する傾向があります。

■原油価格は需要と供給の綱引きのなか、当面のところ1バレル当たり40~50ドル程度のレンジで推移する見通しです。

 

 

(2017年 7月24日)

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