最近の指標から見る中国経済(2017年7月)上半期は上振れ、下半期も堅調推移へ

最近の指標から見る中国経済(2017年7月)上半期は上振れ、下半期も堅調推移へ

 

【ポイント1】GDP成長率は+6.9%

通年で政府目標を上回る公算

 

■中国国家統計局は17日に主要経済指標を発表しました。2017年4-6月期の実質国内総生産(GDP)成長率は、前年同期比+6.9%と、市場予想(ブルームバーグ集計)の同+6.8%を上回りました。

■実質GDP成長率は1-3月期に続き同+6.9%となったため、17年の政府目標「+6.5%前後」を通年で上回る公算が強まりました。

 

 

 

20170718ch1

 

 

【ポイント2】固定資産投資の伸び横ばい

インフラ投資が堅調

 

■1~6月の固定資産投資は前年同期比+8.6%と、1~5月(同+8.6%)から伸び率が横ばいとなり、市場予想(同+8.5%)を上回りました。不動産開発投資が減速したものの、インフラ投資の伸び率が同+21.1%となるなど堅調を維持していることが背景です。

■不動産開発投資(1~6月)は同+8.5%となり、1~5月(同+8.8%)から伸び率が2カ月連続で鈍化しました。引き締め気味の金融政策の効果が出始めたと見られます。
 

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【今後の展開】17年下半期の景気も堅調に推移しよう

 

■中国国家統計局が17日に発表した主要経済指標は、GDPや固定資産投資だけでなく、鉱工業生産や小売売上高も市場予想を上回るなど、総じて上振れました。中国当局は、不動産市況過熱に伴うバブル発生を警戒し、金融政策を引き締め気味に運営しています。政府の財政出動によるインフラ投資などから17年上半期の景気は上振れましたが、下半期は金融政策の引き締めなどの影響によりやや減速すると見られます。ただし、景気は比較的速いペースでの拡大が続く見通しです。

 

 

(2017年 7月18日)

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