活躍の場を広げる『AI』の最新事例

<今日のキーワード>活躍の場を広げる『AI』の最新事例

昨年、『AI(人工知能)』を搭載した囲碁プログラムがプロ棋士との対戦で勝利するなど、『AI』への注目がますます高まっています。この『AI』の活躍の背景には、“ビッグデータ”(膨大なデータ)と、それを『AI』が“ディープラーニング”(深層学習)することがあり、多くのデータを基に、より正確で素早い判断が可能となっています。今回は、政府も積極的に後押しする『AI』の活躍の最新例を見ていきましょう!

【ポイント1】画像認識の精度向上から、『AI』による新たなサービスが誕生

高い精度でがんやがんになる前の病変を判定することも可能に

 

■『AI』は、“ディープラーニング”と言われる人間の神経構造を発想のベースにした学習法によって、急速に進歩しています。最近では、医療の現場で『AI』が大腸内視鏡検査時に大腸がんを画像判定するシステムが開発されました。大腸内視鏡検査での『AI』によるがんとがんになる前の病変の発見率は98%と、精度が高い点にも注目です。

 

【ポイント2】人手不足感の強い介護の現場での活躍も期待される

職員の負担軽減で、介護サービスの質向上も

 

■介護の現場でも新たな『AI』を活用した事例が出てきています。例えば、介護施設では入居者の体調や介護内容といった沢山の情報がアプリなどにより蓄積されるようになってきました。そしてその情報を『AI』が分析し、介護計画案を作成するシステムの開発が進んでいます。

■介護計画の作成には多くの時間がかかるなど職員の負担も大きく、人手不足感が強い介護の現場では、『AI』の活躍が期待されています。また、介護記録や介護計画の作成にかかる負担を削減できる分、介護サービスの質向上につながると見られています。

 

 

170713MK

 

【今後の展開】政策の後押しも受けて、『AI』はますます活躍の場を広げる

 

■政府は成長戦略「未来投資戦略2017」で、『AI』やあらゆるモノがインターネットでつながるIoTなどを産業や社会生活に取り入れて様々な社会問題を解決する目標を掲げるなど、『AI』を活用した政策運営に力を入れています。また、『AI』を活用したものづくりや医療・介護サービスなど、新しく需要が見込まれる分野を想定した地方創生推進交付金の支給対象の拡大も検討されています。今後もこうした政策的な後押しも受けて、『AI』は私たちの身の回りで一層活躍の場を広げていくと考えられます。

 

(2017年 7月 13日)

印刷用PDFはこちら

活躍の場を広げる『AI』の最新事例

 

関連マーケットレポート

2017年06月22日 AIを支える『半導体製造装置』の今後は?

2017年06月16日 広まる「自動運転車」を支えるアノ技術とは?

三井住友DSアセットマネジメント株式会社
世界の経済やマーケットの動向や、マーケットで注目される旬なキーワードを運用のプロがわかりやすく、丁寧に説明します。
■当資料は、情報提供を目的として、三井住友DSアセットマネジメントが作成したものです。特定の投資信託、生命保険、株式、債券等の売買を推奨・勧誘するものではありません。
■当資料に基づいて取られた投資行動の結果については、当社は責任を負いません。
■当資料の内容は作成基準日現在のものであり、将来予告なく変更されることがあります。
■当資料に市場環境等についてのデータ・分析等が含まれる場合、それらは過去の実績及び将来の予想であり、今後の市場環境等を保証するものではありません。
■当資料は当社が信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。
■当資料にインデックス・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権その他の一切の権利は、その発行者および許諾者に帰属します。
■当資料に掲載されている写真がある場合、写真はイメージであり、本文とは関係ない場合があります。

三井住友DSアセットマネジメント株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第399号
加入協会:一般社団法人投資信託協会、一般社団法人日本投資顧問業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会