安定する中国経済 景況感は改善、安定成長で株価は堅調に推移

安定する中国経済 景況感は改善、安定成長で株価は堅調に推移

 

【ポイント1】PMIは中立水準超え

需要と供給、双方が拡大

 

■中国の景況感は良好な水準が続いています。中国国家統計局が発表した6月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は51.7となりました。また中国メディアの財新が発表した6月の製造業PMIは50.4でした。ともに市場予想(ブルームバーグ
集計)および前月を上回りました。主要項目を見ると、新規受注と生産が前月から上昇し、中立水準の50を上回る水準を維持しています。

■いずれの指数とも、需要と供給の双方が拡大しており中国経済は底堅いと見られます。

 

 

 

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【ポイント2】安定成長が続く見込み

IMFは中国の成長率を上方修正

 

■PMIの回復から、足元で見られた中国景気の失速懸念は大幅に後退したと言えそうです。

■中国の成長率は、国際通貨基金が今年に入り2回にわたって上方修正しました。拡張的な信用供与や公共投資などの政策支援の効果により、政府の成長目標(2017年は前年比+6.5%前後)に向けて、今後も安定的な成長が見込まれます。

 

 

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【今後の展開】株価や人民元は今後も堅調な推移が見込まれる

 

■昨年下期以降の中国景気の回復により中国の株式市場は堅調に推移しています。また今年に入ってから人民元相場も落ち着いてきています。人民元相場は、中国景気が上振れていることに加え、中国当局による資本管理などが奏功しています。また外貨準備高が増加に転じていることも追い風です。今後も中国経済は安定的な成長が見込まれることから、株式市場や人民元相場は堅調な推移が期待されます。
(2017年 7月6日)

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