日本企業の業績動向(2017年6月)最高益更新が続く見通し
日本企業の業績動向(2017年6月)最高益更新が続く見通し
【ポイント1】2016年度の業績実績
経常利益は3期連続の最高益更新
■当社の集計(SMAMコアリサーチ・ユニバース224社( 金融除く)、6月時点)によれば、2016年度の経常利益は30.7兆円(前年度比+2.6%)の増益となり、3期連続の過去最高益更新となりました。
■為替が前年度の120円から108円へ円高となったことで輸出産業が減益となり、製造業の経常利益は同▲2.8%の減益となりました。非製造業は資源価格の下落による減損が一巡した商社や住宅・不動産、建設などの増益が寄与して同+11.7%となりました。
【ポイント2】2017年度の業績見通し
製造業、非製造業とも2ケタ増益
■2017年度の企業業績は、経常利益が34.4兆円(前年度比+12.1%)と、4期連続で過去最高益を更新する見通しです。製造業の経常増益率は同+13.0%、非製造業は同+10.7%増益が見込まれます。増益寄与度の大きいセクターは、通信、
商社、民生用機器などです。また会社計画ベ-スでは同+3.9%増益であり、例年通り保守的な見積もりになっています。なお当社の為替前提は1ドル=110円、1ユーロ=120円です。
【今後の展開】業績が株価をサポート
■市場における業績予想をみると、足元では業績が上方修正された企業数は下方修正された企業数を上回って推移しています。今後、更に保守的な企業業績が上方修正されると見込めるため、日本株式市場のサポート材料となりそうです。
(2017年 6月22日)
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