5月の「街角の声」は2カ月連続で改善!
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「街角の声」は、景気に敏感なタクシー運転手やコンビニエンスストアの店長など、地域の景気に関連の深い動きを観察できる立場にある約2,000人を調査対象とした「景気ウォッチャー調査」に寄せられた景気に対する実感の声です。5月の「街角の声」は、現状も先行きも前月よりも良い調査結果となりました。5月の「街角の声」には、外国人観光客の増加が好影響となったようです。 |
【ポイント1】現状判断DIは2カ月連続で改善
企業動向関連で製造業、非製造業ともに好調な結果
■5月調査では、現状の景気の実感を示す「現状判断DI(季節調整値)」が前月差+0.5ポイントの48.6ポイントと、4月に続く上昇となりました。項目別では、企業動向関連で製造業が同+2.8ポイント、非製造業が同+3.1ポイントといずれも良好な結果となりました。
■「街角の声」では、「アジア圏からの観光客が好調である。特にゴルフ目的の観光客が好調であり、大統領選挙を終えたばかりの韓国人観光客は活況を呈している」(北海道・都市型ホテル)、「ここ数カ月は前年同月を上回る傾向である。一般小売用はどちらかと言えば苦戦しているものの、業務用や輸出用商材は好調に推移している」(北陸・食料品製造業)などが聞かれました。
【ポイント2】先行き判断DIも2カ月連続で改善
外国人観光客により売上が好調
■2~3カ月先の景気を聞いた「先行き判断DI(季節調整値)」は、同+0.8ポイントの49.6ポイントとこちらも2カ月連続で改善しました。家計動向関連のうち、飲食関連の同+3.6ポイントが目立っています。
■「街角の声」には、「東京オリンピックに向けて、インバウンド客も増えており、来客数はまだ伸びそうである」(南関東・一般レストラン)や、「郊外店は少し苦戦しているが、都心店のインバウンド売上はまだまだ力強く推移している」(近畿・百貨店)と外国人観光客の増加に伴う先行きへの期待が見られました。
【今後の展開】今後も外国人観光客の増加が、景気改善に繋がることに期待
■現状判断も先行き判断も、外国人観光客の増加が景況感の改善につながっていることが分かります。外国人観光客は政府が誘致に力を入れ始めた2013年以降、大きく伸びています。4月の訪日外客数は前年同月比+23.9%伸びて、初めて単月で250万人を超えました。また、4月の百貨店売上高は、外国人旅行客による売上高が過去最高を更新しています。日本は多くの観光資源に恵まれており、今後も外国人観光客をひきつけ続けると見られます。これからも景気改善の原動力の一つとして期待したいですね!
(2017年 6月 13日)
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