世界の「投信マネー」 株式はグローバル、債券は北米中心に流入超

世界の「投信マネー」 株式はグローバル、債券は北米中心に流入超

株式はグローバルが大幅流入超

■EPFRグローバル(注1)で世界の「投信マネー」の17年1~4月の動向を見ると、株式ファンドは975億ドル、債券ファンドは1,397億ドルの大幅流入超でした。

■株式ファンドでは「グローバル」に458億ドル、日本を含む「アジア(注3)」に249億ドル、世界の新興国市場全体に投資する「GEM(注5)」に239億ドルが流入しました。また、「新興国アジア(EMアジア)(注4)」は3月下旬以降は流入超が続いており、流出傾向に歯止めがかかり始めました。

■一方、「北米」は3月以降、流入・流出を繰り返しています。

 

債券は北米中心。EMアジアに復調の兆し

■債券ファンドは引き続き大量の資金が「北米」を中心に流入しています(892億ドル)。また、「GEM」が257億ドル、「グローバル」が247億ドルの流入超となりました。

■アジア地域では、「EMアジア」への資金流入に復調の兆しが見られます。17年1~4月の流入超過額は13億ドルにとどまりましたが、3月後半以降は流入超が続いています。新興国アジアの長期金利は、米国の長期金利の影響も受けます
が、①アジア各国・地域の長期金利は先進国に比べて高い、②経常収支や対外債務の水準など経済の基礎的条件が比較的良好、であることなどから、安定した推移が期待できそうです。今後も新興国アジアに世界から資金が流入する可能性があると考えられます。

 

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(2017年 5月 9日)

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