「GW」は海外旅行が過去最高並み(日本)
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大手旅行代理店のJTBは、毎年ゴールデンウィーク(「GW」)を前に、「GW」旅行動向の調査結果を発表します。今年で49回目となる調査は、4月25日~5月5日の出発日に1泊以上の旅行に出かける人を対象に実施され、人気の旅行先や支出動向などが盛り込まれています。消費者のマインドを測る指標のひとつとして有用です。今年は、カレンダーの日並びが良く、長期の旅行に出かける人が多いようです。 |
【ポイント1】海外旅行人数は過去最高に迫る
支出は節約派と積極派の二極化の傾向
■JTBが4月6日に公表した「2017年ゴールデンウィークの旅行動向」によると、この期間の総旅行人数は2,360万人と前年比1.7%減少する見込みです。ただし、昨年よりも「GW」後半の日並びが良いことから、海外旅行へ出かける人は同1.2%増の59.5万人と過去最高に迫る見込みです。一方、国内旅行は2,300万人と同1.8%減少する見通しです。
■一人あたりの旅行費は、「2万円未満」が40%超と昨年より増加しました。また、「6万円以上」の割合も増加しており、今年の「GW」は「お金をかけずに旅行する派」と、「せっかくのGWなので相応に支出をして旅行を楽しむ派」の二極化の傾向が見られます。
【ポイント2】国内旅行は「帰省」が増加
長期の休みを利用した遠方旅行も人気
■国内旅行の「目的」では、「帰省、離れて暮らす家族と過ごす」が昨年より13.7ポイント増加しています。長い休みを利用して「帰省」するという人が多いようです。また、同行者は「家族連れ」が71.2%と割合が最も高く、なかでも「子供連れ」の割合が増加しています。
■海外旅行は、節約傾向が強まっていることからアジアを中心とした近距離の旅行が引き続き人気ですが、今年はハワイやカナダ、北欧・スペインなどヨーロッパ方面の遠距離旅行も人気の旅行先となっています。
【今後の展開】旅行にも“メリハリ消費”の傾向
■今回の調査によると、昨年よりも為替が円高傾向になっていることや、今年2月から復活した燃油サーチャージが以前の金額に比べるとそれほど大きな金額ではないことから、海外旅行へ出かけやすい状況となっています。
■「GW」の旅行動向でも、根強い節約志向がうかがわれつつ、「GW」などイベントの日には相応の支出をして楽しむ様子が見られました。今後ともこうした“メリハリ消費”の傾向は続きそうです。
(2017年 4月 27日)
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