ASEAN4の金融政策(2017年3月)各国とも政策金利を据え置き、低金利が継続しよう

ASEAN4の金融政策(2017年3月)各国とも政策金利を据え置き、低金利が継続しよう

 

【ポイント1】3月に政策決定会合開催

 

■東南アジア諸国連合(ASEAN)の主要4カ国(インドネシア、タイ、マレーシア、フィリピン)では、それぞれ17年3月に金融政策決定会合が開かれました。市場予想通り、各国とも現状の金融政策が維持されました。

 

 

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 【ポイント2】各国とも政策金利据え置き

 

■マレーシア中央銀行は3月2日、政策金利を3.0%に据え置きました。年前半に消費者物価が上昇するものの、その後鈍化する見通しとしています。

■インドネシア中央銀行は3月16日、政策金利を4.75%で据え置きました。据え置きは5カ月連続です。原油価格の上昇などによるインフレ圧力や通貨安を伴う資金流出を警戒していますが、足元で通貨ルピアは落ち着いた動きとなっています。

■フィリピン中央銀行は3月23日、政策金利を3.0%に据え置きました。税制改革の影響などからインフレの上振れリスクを指摘しています。

■タイ中央銀行は3月29日、政策金利を1.5%に据え置きました。また、17年のGDP成長率を上方修正する一方、インフレ見通しを引き下げました。

 

 

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【今後の展開】金融政策は中立姿勢が続く

■各国の中央銀行は、金融政策をそれまでの緩和姿勢から中立姿勢へ切り替えていると思われます。景気が好調に推移していることに加え、16年11月の米大統領選挙以降ドル高が進行したことにより、通貨安に伴う資金流出への警戒があると見られます。原油価格の上昇などからインフレ圧力がかかることもあり、各国の中央銀行は当面金融政策を据え置くことが見込まれます。フィリピンについてはインフレの高まりから先行き小幅の利上げが行われる可能性があります。
(2017年 3月 30日)

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