最近の米国の債券市場(2017年3月)長期金利は比較的小動きの展開が継続すると予想

最近の米国の債券市場(2017年3月)長期金利は比較的小動きの展開が継続すると予想

 

【ポイント1】国債利回りは足元で一進一退

将来の金融政策の見方がポイント

■米国では、良好な雇用環境などを背景に景気は堅調さを増しています。そのような環境下で、3月15日には利上げが行われましたが、インフレが落ち着いていることもあり、今後の利上げは緩やかなペースで行われると見込まれます。

■債券市場では、利上げのペースが加速するのではないかとの見方から、3月中旬には10年国債利回りが2.6%を上回る局面もありましたが、足元では2.4%付近まで低下しています。

 

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 【ポイント2】社債は足元で比較的小動き

投資家の需要は根強い

■米国の景気回復や好調な企業業績に加え、世界経済や政治動向などが金融市場に大きな波乱を与えていないことなどから、年明け以降は社債と国債の利回り差は概ね安定的に推移しました。

■2016年の春以降は、社債と国債の利回り差がかなり縮小しましたが、少しでも高い利回りを求める動きは続いています。

 

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【今後の展開】米国の債券市場は比較的小動きの展開を予想く

■政府による大規模な景気刺激策は、米国議会の審議によって大幅な財政悪化を避けるような規模に落ち着きそうです。また、インフレが当面落ち着いて推移する可能性が高いなか、利上げのペースも緩やかと予想されるため、国債の利回りは引き続き一進一退での推移になる見通しです。

■社債については、国債の利回りが現状程度にとどまる中では、少しでも利回りの高い資産への需要は根強く、社債と国債の利回り差は安定的に推移すると予想します。

 

(2017年 3月 23日)

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